派遣として働いている人の中には
などと考えている人は少なからずいると思います。
始めたはいいが体力的にキツかったり、本業に影響が出ては元も子もありません。
一体どのくらいの人達が副業・Wワークをしているのか気になるところです。
今回は、派遣求人まとめサイトのエン派遣さんが2020年5月28日(木)~ 2020年6月24日(水)に行った『副業・Wワーク(2020年調査)』を元に、派遣社員の副業・Wワークについて考えていきます。
現在派遣社員として働いている方や、これから派遣社員として働いてみたいと思っている方の参考になればと思います。
どのくらいの割合で副業・Wワークしている人はいるの?
派遣社員にポイントを絞らずに、働いている人全体の内どのくらいの割合で副業・Wワークをしたことがあるのか見てみましょう。
これまでに副業・Wワークを経験したことがあるかという質問に対して、
全体的にほぼ半数の人たちが副業をした事があるという事が分かります。
現在進行形の人や過去に経験がある人が2人に1人にいると考えると、なんだか身近に感じてきます。
それぞれの働き方で比較してみると、フリーランスで働く人は68%と多く、逆に正社員は40%と少ない傾向にあります。
これは企業の方針にもよりますが、正社員の副業に関しての社内規定による制限などが影響して、この約30%差に表れていると考えられます。
派遣社員の割合については。52%と全体の割合と変わらないくらいになっています。
その他の割合を占めるのは「興味はある」か「興味はない」の2つですが、圧倒的に「したことはないが興味はある」という人が多いことが分かります。
本業と副業の両立や、Wワークの両立のハードルの高さに一歩出せない人もたくさんいるのではないでしょうか?
この質問の結果から分かるように、副業やWワークに興味を持って実現させた人や興味は持っているが行動できない人がほぼ割合を占めていることが見て取れます。
なぜ副業・Wワークしているの?
前の章では、多くの人が副業やWワークの経験があるということが分かりましたが、それにはどんな理由があるのか見ていきましょう。
次の質問では、その理由について聞いています。
一番多かった回答は、「副収入が必要だから」で64%を占めています。
その他金銭面での理由では「貯金をしたいから」で29%、「空いた時間の活用」で32%と時間を有効的に使いたいという人も多くいることが分かります。
また、経験を積みたいと考える人やスキルアップを目的に副業やWワークをしている人も見られ、金銭面だけではなく自己啓発として頑張っている人がいます。
派遣社員が副業やWワークをする理由についても、金銭面であったり、自己啓発のためであったりするのではないでしょうか。
しかし、自己啓発と言ってもこれは将来的に所得を増やしたい、昇進したいと言った物に繋がる為『将来的金銭面の不安』を解消したいという気持ちが根底にあるのではないかという事が想像できます。
今の若者がいかに日本の将来を不安視しているのかという事がわかります。
副業・Wワークをしてみてどうだった?
次に実際に副業やWワークを経験した感想について見てみましょう。
副収入を得ることができたことや良い経験に繋がったという声が多く見られます。
先ほどの副業やWワークをする理由についても、金銭的な理由やスキルアップといった内容が多かったことに比例していることが分かります。
目的に対しての結果に満足している人がたくさんいるように感じられます。
逆に体力的に大変だったという声も少なからずあり、数字として表れています。
全体的に評価してみると、体力的なデメリットもありますが、それよりも金銭面や経験面でのメリットの方が勝るのではないかと思います。
長期でなくても、単発のお仕事を見つけたり、ある期間だけ副業やWワークに挑戦してみたりとアプローチの方法はいくつかあるのではないでしょうか。
派遣社員が副業・Wワークを始める前に
副業やWワークの経験割合やその理由、感想について見てきましたが、次に派遣社員が副業やWワークを始める前に注意するポイントを解説します。
それぞれ説明していきますので、参考にしてみてください。
- 所属する派遣会社が副業やWワークを認可しているか
- 体力的に両立できるか
- 労働基準法に違反しないか
所属する派遣会社が副業やWワークを認可しているか
まず、一つ目はあなたの所属する派遣会社の就業規則についてです。
派遣の場合、副業が禁止されているケースは少ないですが、派遣会社によっては他社での就業について規定が設けられていることがあります。
その際は派遣会社に許可が必要になったりもしますので、トラブルにならないように事前に確認しておくことをお勧めします。
基本的に就業規則に副業を禁止する事が記載されていなければ副業しても問題ないと解釈して大丈夫だと思います。
体力的に両立できるか
次に複数のお仕事の両立についてです。
疲労の蓄積で、心身ともに疲れてしまうなどの可能性をぬぐえません。
最悪の場合にはどっちのお仕事でも十分な業務を遂行できずに迷惑を掛けてしまうかもしれません。
そのお仕事を続けられなくなったり、派遣会社からの信用もなくなってしまう危険性もありますので、体力面も含めて判断したほうが良いと思います。
できる事ならあまり体力の使わない在宅ワークを中心に副業を探す事をオススメします。
労働基準法に違反しないか
最後に労働基準法に関してお話します。
これは派遣社員にも関わることで、法律的に勤務時間について定められています。
それは原則として1日に8時間、1週間に40時間(法定労働時間)を超えて労働してはならないというもので、昨今では副業でもこの対象になる事がわかっており副業やWワークについても目を背けられない内容です。
従って、本業においてすでに週に40時間働いている場合は、副業やWワークを断られるケースもあるということを知っておいてください。
法令が変更になる事もある為副業の労働時間についてもある程度調べておく必要がありそうです。
まとめ:無理せず続けられるのがポイント!
今回は、エン派遣さんの『副業・Wワーク(2020年調査)』について考察をしてきました。
アンケート結果から正社員や派遣社員、契約社員とさまざまな雇用形態であっても副業やWワークに興味があったり、実際に経験している人がたくさんいることが分かりました。
派遣社員は比較的挑戦しやすい雇用形態であると思いますので、もっと稼ぎたい人やさまざま経験を積んで今後に生かせるスキルを身に着けたい人にお勧めであると思います。
「時は金なり」ということわざもありますが、自分の時間を有効的に使うことだけにとらわれずに、無理せず自分の身体と相談しながら働いていけたらいいですね。