学生や主婦などこれから空いた時間に働こうと思っていたり社会復帰してフルタイムで働こうと思っていたりする人の中にはどのような働き方が自分にあっているのか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか?

現代は働き方が多様になりました。

正社員や非正規に加え最近は業務委託で働く人も増えておりどのように働こうか中々決めかねてしまうかもしれません。

今回の記事では正社員から契約社員、派遣、アルバイト、業務委託についてそれぞれの特徴メリットデメリットについて網羅的に説明して行きます。

あなたがどのような働き方を選ぶか、その手助けになったら嬉しいです。

正社員とは


正社員は期間の定めを設けない雇用契約をし、その会社の就業規則で定められた所定労働時間まで働く労働者を言います。

正社員は正規社員とも呼ばれ、世間一般では正社員以外の雇用形態を非正規社員と呼び正社員かそれ以外かと区別される風潮にあります。

日本の法律上、期間満了で雇止めをす意外労働者を解雇するには非常に高いハードルがある事から日本ではこれまで『正社員=終身雇用』とし、新卒一括採用から年功序列で徐々に給料を上げていく方法を採用していました。

正社員は基本的にずっとその会社で働くことが暗黙の了解としてあり正社員は中長期的に職能を上げるため会社から投資されスキルを上げていくことが多いので会社で投資される経験やスキルという意味ではもっともメリットのある職種と言えます。

なお、デメリットが2つあります。

  • 若いと給料が低い
  • ブラックな職場に当たる可能性が高い

年功序列で給料が決まるので25歳ぐらいであれば契約社員などの方が給料の高い場合が多々ありますし、みなし残業などの制度を使って基本給を異常に安くしていたりみなし残業を固定残業などと称しみなし残業の超過分の残業代を支払ってくれなかったりなど違法なブラックから飲食業界であれば責任を利用して休みを取らせてくれなかったりという職場に当たる可能性があります。

例えば筆者の知り合いで飲食業界に正社員で入社した知人はサービス残業が当たり前の会社に入ってしまい、大卒で毎月残業40時間以上が当たり前で手取り20万円以下という環境で2年働いていましたが、耐え切れず退職するも有給を消化させて貰えない上に最後の月の給料は未払いという結果になってしまったようです。

最終的にはハローワークなどの協力で未払いの給料は振り込まれたそうですが、結構な労力がかかったと聞いています。

正社員だから責任があるからと労働者の権利を全て無視するような働き方に合うのは正社員特有のデメリットと言えるでしょう。

長期的に同じ会社で働きたいなら正社員がオススメ

デメリットがあると言いましたが、しっかりとした企業を選べるのであればやはり正社員が一番安定して仕事ができ、福利厚生もしっかりしていて成長の機会にも恵まれているのでもっともオススメな働き方と言えます。

終身雇用が崩壊したと言われて久しいですが、それでも正社員を解雇するのはハードルが高く同じ職場でずっと働きしっかりとお給料を貰いたいという人は正社員一択です。

契約社員とは


契約社員は期間の定めのある契約で労働契約を結んで仕事をする労働者のことで基本的には期間の定め以外は正社員と変わらない内容で契約されることが多いです。

アルバイトなども期間の定めのある契約ですが、アルバイトとの違いは労働時間と給与体系にある場合が多く、契約社員は正社員と同じフルタイムで働き、給与形態は月給や日給が採用されている場合が多いです。

企業内の位置付けとしては正社員の次というような感じで非正規の中では重要なポジションを任される傾向にありますが、あくまでも正社員の人手が足りなかったり、正社員がしない仕事でもアルバイトや派遣に任せられなかったりする仕事を担当することになります。

正社員を目指すなら契約社員もあり

他の契約形態より重要なポジションを任せられやすい傾向があるためもっとも正社員に近い立場であり正社員になるなら契約社員から始めるのも1つの手です

しかし、企業によっては非正規から正社員に切り替える正社員登用をしていない企業もありますし、それなりの成果を出さないと正社員へのオファーを貰えないこともあるので、確実に正社員になりたいなら初めから正社員の求人に申し込むのが良いですが、働きたい会社で正社員になれなかった場合やそもそも正社員の求人がないという場合は契約社員からという方法を検討してみてはいかがでしょうか?

アルバイト・パートとは


アルバイト・パートも期間の定めのある労働契約をして企業で働く人達のことを言います

契約社員との明確な違いは定まっておらず慣習的なものですが、労働時間と給与形態に違いがあります。

正社員や契約社員がフルタイムで働くのに対しアルバイトやパートは任意の時間で労働ができるようになっていて一般的にフルタイムに対しパートタイムとして短時間の労働をする働き方と言われています。

給与形態も基本的に時給を採用されています。

こういった違いを元に企業が契約社員やアルバイトという区別をしているようです。

時短勤務や週2日など自由な働き方をしたいならアルバイト・パート!

一日3時間や週3日などの短時間労働をするのであればアルバイトやパートが一番向いています。

ただ、もしあなたに特殊なスキルがあるのであれば契約社員や派遣社員として契約し短時間労働ができるか交渉してみるのもいいかもしれません。

アルバイトは契約社員や派遣社員と比較して給料が低い傾向にあるので交渉できるようであれば交渉してみましょう。

学生の場合はインターンなども視野に入れるのもありです。

派遣社員とは


派遣社員は派遣会社と期間の定めのある労働契約を行い、雇用契約を結んだ会社と契約を結んでいる会社へ派遣されて働く労働者のことを指します。

他の働き方との違いは、雇用主と職場が違う事と派遣先企業にも指揮命令権があるということです。

他の働き方は働く会社に雇用されますが、派遣社員は働く会社には雇用されず派遣業を営んでいる企業に雇われ実際に働く企業へ派遣されます。

派遣社員も正社員と比較して非正規と言われていますが、非正規の中でも契約社員やアルバイトは直接雇用とし非正規の中でも更に区別されています。

がっつり稼いでいずれは正社員を目指すなら派遣で経験を積んで紹介予定派遣

派遣社員は他の非正規労働と比較した時に時給が高めの傾向にあります。

スキルと年齢によっては正社員より給料が高い場合があり筆者の場合だと25歳の時に時給2500円の案件に付いていたので同年代より少し多めにお給料が貰えていました。

更に派遣社員の中にも紹介予定派遣という直接雇用になることが前提で派遣される物もあり、派遣される段階で条件さえ合えば正社員になれることがわかっている場合もあり、いずれ正社員になりたい若い人は派遣社員として他の働き方より多めに給料を貰って派遣元の評価をあげて良い紹介予定派遣を紹介してもらい条件の良い会社で正社員になるという方法もオススメできます。

業務委託とは


最後に業務委託ですが、これは雇用契約ではなくなります。

個人事業主として企業と契約し製品の完成か労働の提供を対価に報酬を受け取る働き方です。

雇用契約ではないので契約先企業の労働者ではなくなるので健康保険は国保になりますし、年金は厚生年金ではなく国民年金です。

更に企業に属していないので怪我をしたり病気になっても報酬を受け取るには否応無しに働かなくてはいけなくなってしまいます。

最近はUberEatsの配達者が業務委託で配達中の怪我や事故、商品の破損などの保障がなく利益が上がるどころではなくなってしまう人も居ると問題になっていましたね。

保証はないけどうまくいくと高単価

保障が無く安定していませんが、うまくいくと非常に稼げる方法でもあります。

システムエンジニアやデザイナーなどスキルの必要な仕事では業務委託として働いて年収1000万円以上稼ぐ人も多く昨今はフリーランスという働き方も注目を集めています。

最近ではフルリモートで働く人も出てきており軌道に乗る事が出来れば所得、働き方共に理想的なワークライフが得られるかもしれません。

まとめ:自分にあった働き方と職場選びが重要


ここまで正社員、契約社員、アルバイト・パート、派遣社員、業務委託と色々な働き方を紹介してきました。

働き方には色々あり、その中から今のあなたに最適な働き方を見つけられるかどうかが充実した生活を送る鍵になるかもしれません。

現代はネットで様々な情報を得る事ができますが、状況によりメリットとデメリットは変わってきます。

一般的にデメリットと言われている事が実はあなたにとってはデメリットにはならないということもあり得るでしょう。

是非一度今の自分にはどの働き方があっているのか真剣に考えてみてはいかがでしょうか?