
サービス業って言葉良く聞きますよね?
仕事にもいろいろな業種がありますがその中で最も良く耳にするのがサービス業ではないでしょうか?
今回はそんなサービス業についてどんな仕事があるのか、転職市場の動向はどのようになっているのかなど解説していきます。
サービス業=接客業と言うわけではない
よく混同されがちですが、実はサービス業=接客業というわけではありません。
接客業はサービス業の中の1つでお客様と直接コミュニケーションをとっておもてなしをする仕事です。
サービス業とは簡単に言ってしまえば何かしらのサービスを提供する業種のことなので、おもてなしというサービスを提供している接客業はサービス業の一部だと言えます。
サービス業の全てが接客業ではありませんが、接客業はサービス業に分類されているというわけです。
ただ上の画像を見てわかる様にサービス業には接客業以外の仕事がたくさんあり、接客業を1つ見ただけでサービス業の全体像を把握することは難しいでしょう。
サービス業ってどんな仕事があるの?
さて、そんな幾多にもわたるサービス業の仕事内容ですが、具体的にはどの様な仕事があるのでしょうか?
サービス業は一般的に9つの業種に分類されることが多いです。
それが
- 飲食サービス業、宿泊業
- 情報通信業
- 運送業、郵便業
- 教育、学習支援業
- 学術研究、専門・技術サービス業
- 不動産、物品賃貸業
- 娯楽業、生活関連サービス業
- 医療、福祉
- その他分類されていないもの
参考:日本氷刃産業分類
です。
因みに、

と疑問に思う人もいると思いますが、接客業は仕事の分類方法に近いので飲食サービス業の中や郵便業は勿論、不動産業や医療など色々な業種に接客業という仕事があります。
今回はせっかくなので、今回紹介した業種がどの様な仕事なのか簡単に説明していこうと思います。
飲食サービス業、宿泊業
サービス業と言われて一般的に思い浮かぶのがこの2つの業種ではないでしょうか?
宿泊を提供する業種とお客様の注文に応じて調理した飲食物を提供する業種です。
もっと簡単に書いてしまえばホテルやレストランがこれに分類されます。
特にホテルのカウンターやドアマン、レストランのホールスタッフは接客業でもありますしイメージし易いですよね。
ただその裏方で作業しているホテルのベットメイキングをする人やレストランの調理スタッフもサービス業の仕事として分類されます。
情報通信業
情報通信業は少し難しく感じるかもしれませんが、インターネットやテレビなど情報の伝達を行う仕事やそれに付随するサービスを提供する仕事もこれに分類されます。
一般的にはテレビ局や電話会社、サーバー運営会社も『情報の伝達というサービス』を提供しているのでサービス業の情報通信業に該当します。
運送業、郵便業
自動車や鉄道、船舶、飛行機などの輸送手段で物や人を運ぶ業種です。
郵便局や鉄道会社、タクシー会社もこれに該当します。
『物を運ぶ、誰かをどこかに運ぶというサービス』が提供されているのでサービス業ですね。
タクシーの運転手さんは接客業でもあります。
教育、学習支援業
学校や塾、家庭教師などが教育、学習支援業に当たります。
学業だけでなく音楽やスポーツの教室なども教育に該当するのでこの業種に分類されています。
学術研究、専門・技術サービス業
システム開発やデザインなど専門的な知識や技術、研究結果を使って顧客の問題を解決する業種です。
システム開発会社やデザイン事務所、研究所、などが挙げられます。
不動産、物品賃貸業
不動産売買、賃貸、管理、仲介や、物品の賃貸(一般的にリースと言われる)を行う業種がこれに分類されます。
不動産会社やリース会社、個人の使うDVDレンタルサービスもこの業種に含まれています。
娯楽業、生活関連サービス業
娯楽のための施設やサービスを提供したり生活に必要なサービスを提供したりしている業種がこの娯楽業、生活関連サービス業に分類されています。
レジャーランドやゲームセンターなどは娯楽業に、冠婚葬祭をする会場は生活関連サービス業と言えます。
医療、福祉
病院や保健所、介護施設が医療、福祉業に該当します。
国家資格などの取得の難しい資格が必要とされる職種の多い業界で多くの方がお世話になる仕事ですが、これもサービス業として分類されます。
その他分類されていないもの
政治団体や神社、大使館など今までの項目で分類できないが何らかのサービスを提供している業種を9個目の項目でまとめています。
サービス業の将来性は時代の変化と共に意外と注目されている
昨今はテクノロジーの発達によってAIや様々なシステムが人の代わりに仕事をこなす事が可能となりました。
一見効率も上がりいいことに思えますが逆に言えばテクノロジーで代替えできる仕事をしている人は職を失うという事になり不安に思っている人も多いようです。
最近は転職時にAIができない仕事を選ぶ人も多くなりました。
ではサービス業の仕事は今後どのようになっていくでしょうか?
サービス業にもいろいろな業種があり中で最も単純な反復作業や写真や話した内容から決まった答えを導き出す様な仕事はAIに変わられてしまうと言われています。
例えば接客業でも積極的に商品を売れる接客業であれば人が行わなければ難しいですがお客様が買ったものをただ届けるだけの仕事はなくなっていく可能性が高いです。
専門職に関しても医者であれば診察や病気の判断はAIが行えますが責任を追うことはできませんし治療も難しいのでAIに変わられる心配は有りませんが、税理士でコンサルティング業務等を行っていない場合はAIに仕事を奪われてしまう可能性が非常に高いと言われています。
逆にシステム開発やAI、AR、VRなどを使った娯楽などAIやテクノロジーを使ったサービス業は今後伸びると言われています。
もし、AIによって仕事が奪われることが心配な場合はそのシステムを作る仕事や使う仕事を探してみてはいかがでしょうか?
消費動向の変化によりサービス業が注目されている
昔と比較して少子高齢化や家計が変化したことで昨今介護や外食などサービスへの支出が増えているそうです。
ある調査によれば1970年から比較して現在は家計のうちサービスに対する支出の占める割合が倍まで上昇しているというデータも出ています。
現在は共働きが一般化しアウトソースできる家事などはなるべく外注してしまう流れになっているようです。
こういった世の中の動向をみて仕事選びができるとなお良いでしょう。
まとめ:今後伸びる人気のサービス業で仕事をしてみては?
一口にサービス業と言っても色々な業界があり、仕事があります。
その中には時代によって流行り廃りがあり場合によっては業界自体が時代の波に乗ることができず淘汰されてしまうというケースも少なくありません。
さらに現代は第4次産業革命の最中だとも言われていて業界の構造自体がガラッと変わってしまう可能性が高い時期でもあります。
少しアンテナを高くしてなるべく長く続けられて、今後その経験を活かすことができる仕事を探してみてはいかがでしょうか?
最近は転職市場も流動性が上がり1社に長く勤める風潮もなくなりつつあります。
是非、時代の変化をきっかけに自分の仕事を見直してみてください。