いざ派遣から正社員へ転職して実際にお給料を貰った時に派遣の時と比べて給料が落ちてしまって

派遣に戻ろうかなぁ。。。

と思っている人も多いと聞きます。

実は派遣社員の平均時給は高めなので、給与などの条件だけは終身雇用時代と変わらない正社員になってしまうとだと給料がだいぶダウンしてしまうというのは実際によくある事で多くの人が直面する悩みだったりします。

今回はそんな派遣から正社員になった時の給料のギャップをどう埋めるか、もし給料の落ちる会社に入ってしまったらどうするべきかをご紹介していきます。

意外に高い!?派遣社員の平均時給を知っておこう


まず転職した時に派遣と正社員の給料のギャップをなくす方法方を話す前に派遣社員のお給料事情についておさらいしようと思います。

日本の派遣の平均時給は色々な会社 や団体、政府機関が調査と発表をしていますが、大体1500円から1700円の間の金額が書かれています。

調査の時期や対象の派遣会社、派遣会社の得意とする地域によって発表される数値に違いが出ていますが、ほぼ1500から1700円の間に収まっているのが現状です。

このデータから2020年の年収を出す場合246×8×平均時給で派遣社員の大体の金額を出すことができ実際に計算してみると295万円から334万円です。

正社員の平均年収が490万円ほどと言われていますが、正社員の場合、年功序列傾向にあるので若い人の収入が低いのに対し派遣の場合は年功序列がなく若い人でも大体この金額を受け取ることができています。

結果20代から30代前半の人が正社員になると派遣の時の方が給料が高かったという現象が往往にして起こりうるのです。

特に20代で同じ派遣元で同じ業種の仕事を続け平均以上に時給を上げてしまった派遣社員が正社員になると非常に高確率で給料が落ちます。

実際に私も派遣時代に業種を選び同じ派遣元で長く務めた結果24歳で2200円まで時給を上げることができましたが、いざ正社員に転職しようと思って求人を見た時殆どの求人が年収400万円以下で絶望した経験があります。

派遣社員は若くして高時給な仕事に就くことができる反面、そこから正社員になると給料のギャップに驚くことになることもあるので派遣から正社員になる場合はあらかじめ覚悟しておく必要もありそうです。

派遣と正社員の給料ギャップがない転職方法は紹介予定派遣が手堅い


ではそんな派遣から正社員への転職ですが、お給料のギャップに悩まなくてもいい方法がいくつかあります。

その中で一番オススメなのが紹介予定派遣です。

基本的に紹介予定派遣から正社員になる場合、派遣で働いていた時と同程度の年収が提示される事が一般的です。

状況にもよりますが、同じ人が初めから正社員の求人で仕事を探すより紹介予定派遣から入った場合の方が給料が高いように個人的には感じています。

理由としては、紹介予定派遣の場合、少なくとも数ヶ月その職場で業務をこなしているので正社員に切り替えた後も即戦力として仕事ができるというメリットがあるのと、派遣社員時代より給料を下げると他の案件に切り替えられてしまう可能性があり派遣先も無闇に安い条件を提示できないのと派遣元の会社がそういった事情を説明して交渉してくれるというのが主な理由です。

なので、もしあなたが派遣である程度その業種の経験を積んでいてそろそろ正社員になりたいと考えているなら正社員の案件を見るのはもちろんですが、紹介予定派遣の案件を探して今より条件のいい会社を紹介してもらって一度派遣を通してから正社員になるという方法も検討していただきたいです。

仮にこの紹介予定派遣から正社員になる方法を選ぶなら1点だけ予め行って欲しいのが、契約を切り替えた後のお給料の目処を担当者に聞く事です。

基本的には切り替え後の給料は契約書に書かれていますが、実際の金額は切り替え時に派遣社員の意見をもとに派遣元の担当者が交渉して最終的に決まりその条件で問題ないか派遣社員が切り替えの判断をする形になります。

なので、正確な数字まではわからないでしょうが、半年後実際に正社員になった時いくらまで交渉できそうか、仮に派遣社員が優秀だった場合と普通だった場合で確認しておくと良いと思います。

そこで現在の派遣の給料より下がるような案件だった場合は他の求人を紹介してもらうなり正社員求人を探すなりした方が良いです。

金額だけでなく給与の内訳にも気を使おう

正社員の求人案件も紹介予定派遣の求人案件も両方に言える事ですが、正社員になった時の給与の内訳にも注目してみましょう。

  1. 基本給はいくらか
  2. みなし残業はついていないか
  3. 住宅手当、通勤手当など手当は含まれているのか
  4. 技術書の購入負担などは含まれているのか

などに注意してください。

よくあるのが、みなし残業をつけて基本給が異様に安い会社です

こういった会社はその分ボーナスは減りますし、場合によっては「みなし残業代をつけているから残業時間はカウントしなくていいよね」とサービス残業をさせられる場合もあります。

こういった典型的ブラックな会社は一見支給額は高い様に見せる方法を使って求職者を集めてきます。

もしあなたが休職中なら、こういった怪しい会社は前もって弾く事ができます。

難しいけど可能なら大企業など上場企業に入ろう


給料のギャップを生まない方法の2つ目が今勤めている企業より大企業に入る事です。

それなりの企業は人気ですし中途で入るのには中々ハードルが高いですが、募集業務の経験があるのであれば可能性はゼロではありません。

会社の探し方としては、今働いている会社の同業他社でより規模の大きい有名企業を探します。

オススメの方法は、今働いている会社と同業の企業を片っ端からリスト化していきその企業の求人を調べます。

求人の出てきた企業の中から従業員数や可能ならIR情報、口コミサイトの情報を調べて自分の中でランキングを作り上位会社の求人情報を片っ端から探し正社員と紹介予定派遣で条件のいい方に申し込むという方法です。

今働いている同業の同職種なら他の仕事より面接を突破する可能性は上がりますし、今働いている会社より規模の大きい会社なら資金力もあり待遇がいい場合が多いです。

規模の大きい開始は企業の口コミサイトに従業員の待遇が書いてあることも多く前もって情報を仕入れておくこともでき面接後に待遇のギャップに驚くことも少ないでしょう。

口コミサイトならキャリコネを使ってみよう

就職する企業を決めるときに、重要視したいのが現在の給料は勿論今後の昇給率や教育環境です。

そういった内部の実データは転職前には中々見る事ができませんが、キャリコネには企業の口コミから給与データなど転職する企業を評価できる情報が多く載っています。

現職より大きな企業であっても昔ながらの年功序列傾向の強い会社出会った場合、給料が下がることもあるので前もってキャリコネなどで転職先企業の情報を集めておきましょう。

まとめ:事前リサーチをして転職後の給料ダウンを防ごう


いかがだったでしょうか?

正社員だからという理由で何も考えず転職してしまうと大きな損をしてしまう可能性も十分にありえます。

現在は終身雇用制度が崩壊して正社員であっても『今のキャッシュフロー』も重要な判断材料になりお給料が低い会社に入ると非常に後悔することとなります。

しかし、転職前であればいくらでも給料のダウンを防ぐ事ができます。

しっかりとした事前リサーチのもと、急がず焦らず転職活動して今より条件の落ちる会社には転職しないという強い気持ちで転職活動をしましょう。