「派遣会社に入ったがいいものの、本音ではもう少し時給をあげてほしい…。」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
時給がアップすれば仕事に対するモチベーションも上がりますよね。
黙っていてもなかなか上がる事はありませんが、時給をアップして収入を上げることは可能です!
ただアップを狙うにはコツが必要。
ここでは派遣の時給アップの交渉方法について解説していきます。これを読んで自分の希望額を狙いましょう。
派遣が正社員より時給が高い理由
そもそも、「何故派遣の方が正社員より時給が良いのか?」と疑問に思っている方も多いはず。
まずは、時給が高い理由を説明します。
1.時間がかかる作業やコストを省ける
社員を採用するには 求人→面接→契約の手続き が必要になり、これには会社の労力・時間・コストが必要です。
会社によっては1人雇うまでに何十万かかり、採用人数が多くなるほど負担になります。
これらの問題を代わりに遂行してくれるのが派遣会社です。
派遣会社と契約することで、面倒な作業を行わずに人材を確保することが出来ます。
もちろん、会社が派遣会社を利用するにはお金がかかりますが、求人サイトに広告を掲載するより安く済むのです。
以上のことから派遣社員の時給を多少高くしても自分達の労力や時間、コストなどの負担を考えると採算がとれるようになります。
2.高い時給に交通費やボーナスが含まれる
派遣社員は交通費が支払われないことやボーナスが貰えないことが多く、その分を時給として上乗せすることで高くすることができます。
例えば、時給1,500円の会社で8時間働くと日給12,000円となりますが、往復の交通費が800円の場合、交通費を引くと日給11,200円、時給1,400円ということになります。
派遣で働くときは派遣先への交通費も視野に入れて検討すること良いでしょう。
また、時給ベースで見ると正社員より派遣社員の方がよく見えても、年収ベースで見るとボーナスを貰える正社員の方が高くなります。
3.人件費でなく外注費として経費削減できる
普通に社員やバイトを雇う場合は「直接雇用」となり、会社と社員の間で取引があるため人件費として扱われます。
ですが、派遣社員の場合は派遣会社との取引になるため「間接雇用」になり、その経費は外注費として扱われます。
人件費よりも外注費の方が優遇されるため、税金のことを考えると企業にとっては大きなメリットになるのです。
高い時給を支払っても、全体の経費として考えると大幅な税金を削減することができます。
よって、節税として、多くの企業は正社員よりも派遣社員を好んで採用する環境にあります。
派遣社員の時給相場とは??時給2000円も夢じゃない?
「 派遣社員として働いていると現場の時給が妥当なのか? 」「 さらに高時給の仕事は無いのか? 」と言ったことが気になるのではないでしょうか。派遣社員の職種別の平均時給や、時給が高い職種を見ていきましよう。
- 供給に対して需要が多い仕事
- 知識や技術が必要とされる仕事
株式会社リクルートジョブスの調査によると派遣社員全体の平均時給は「1,661円」 (3大都市圏・全体)
では、各業種の平均時給はどのぐらいあるかと言うと、2018年12月3大都市圏(関東、東海、関西)の職種別平均時給をジョブズリサーチセンターがまとめたデータがあります。
大分類 平均時給 IT・技術系 2,056円 クリエイティブ系 1,738円 オフィスワーク系 1,518円 医療・介護・教育系 1,437円 参考サイト:https://jbrc.recruitjobs.co.jp/data/data20190121_1042.html
以上のことから、時給2000円以上を目指すのであれば IT・技術系 ( SE・プログラマー・ITエンジニア )がオススメです。年々需要が増えており、常に人手不足のIT業界。やはり、スキルが必要であること、需要の高さから高時給の求人が多いです。
派遣社員の時給アップは交渉次第!単価アップの方法
交渉のポイントを4つにまとめて説明していきます。
1.派遣会社に交渉して時給を上げる
派遣料金をもとに派遣会社と交渉してみてみましょう。派遣料金とは、派遣先が派遣会社に支払う料金です。
就業時に渡される雇用契約書や就業条件明示書に派遣料金は記載されています。
例えば派遣料金2000円として人件費、テナントの賃料、保険料、広告費などを引いて時給1500円になっていたとします。
長期間契約更新を続けると派遣料金は上がっているのに、時給が上がっていないというケースがあります。
上がった理由が、あなたの仕事ぶりを評価したものであれば時給アップを願いたいですよね。
派遣料金をもとにぜひ交渉してみてください。
2.交渉は契約更新時がオススメ
更新手続きとは、派遣会社と派遣社員の契約内容を定期的に確認するために行われます。
時給や労働条件の交渉をしてみる良いタイミングです。
自分の実績や経験をアピールして時給アップを狙いましょう。
その時に「○○円上げてほしい。」と具体的に金額を提示すると、相手から返事が早く貰える可能性が高いです。
いくら提案したら良いか分からないという人は、100円上がればすごく良い…という相場なので、客観的に自分を見て評価し、100円以内の金額で交渉するとベストだと思われます。
3.派遣先を変える
交渉してみても時給が上がらないようなら、思い切って派遣先を変えてみるのも1つの方法です。
前で説明したように、職種によっては数百円上がることがあります。
「ほかの職種は雇ってもらえないかも…。」と不安に思う方もいるでしょう。IT系は未経験でも知識を身につけることチャレンジでき、年々需要が拡大していることから採用されやすいと言えるでしょう。
職場でスキルアップを応援してくれる所もあるので、オススメの仕事です。
もし、挑戦してみても良いのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。
基本的に時給について派遣会社と派遣先で話をするのであなたが特別にお礼を言う必要はありません。
ただ、お礼をした方がいいのではないか?と悩むようなら派遣会社の担当者に直接聞いてみて下さい。
派遣社員として単価が安く手取りが上がらないと悩んでいる方へ
1番に行うことは、「時給アップの交渉」です。
自分から行動してみないと時給アップを望んでいるということが派遣会社に伝わりません。ですが、交渉をしてみて断られる可能性も十分にあります。
「派遣先・派遣会社の財務状況」や、「一律に時給が固定されている」などの理由で上がる見込みが難しそうなら、派遣会社を変えてみてはいかがでしょうか。
ただ「経験がまだ浅い」や「技術の不足」が理由ならもう少し実績を積んだり、スキルを身に付けて次の更新時期に備えるのも手です。
努力している姿勢をアピールしておくと評価につながりやすいかと思われます。
どちらにせよ、落ち込まず前向きに考えて次に繋げましょう。
時給アップのまとめ
時給が少しでも上がれば仕事に対してのモチベーションアップにも繋がりますよね。
黙って時給を上げて貰えるなら…言いに越したことはありませんが、言葉にして行動しないと変わりにくいです。
会社が評価してくれると、「もっとスキルを磨こう」「たくさん経験を積もう」とやりがいのある派遣生活になり、あなたにとってプラスになることでしょう。
これまでのことを参考にして納得の単価を交渉してみてください。