今自分がいる業界や担当している仕事に対して
- 転職をしようと思っているが今の職種が合っていない気がする
- 業界の先行きが不透明
など
初めての転職活動において、異業種にチャレンジしてみたいという方もいるでしょう。
しかし、異業種へ転職するとなると、転職市場の現状を把握する必要がある他、どのスキルや経験が活かせるのか、アピールすべきポイントは何かなど、基本的なことの確認が必要となってきます。
そこで今回は、異業種への初めての転職を成功させるためのポイントをご紹介していきます。異業種転職を成功させる可能性を1%でも高めるために、ぜひ参考にしてくださいね。
異業種に転職する人は意外と多い?!
異業種への転職は、難しいと考える方も多いようですが、実際、そのようなことはありません。事実、多くの方が転職を成功させています。
むしろ、これまでの経験や知識を生かした上で、新しい自分や、やりがいを発見できたといった、喜びの声も聞かれます。
また、収入が上がったとの声もあるようです。
転職サイト リクナビNEXTが行った調査では、転職先が同業種の場合には給与アップが67.5%、異業種の場合には46.6%となっています。
中途採用は即戦力を求めているという原則からいくと、当然の結果と言えなくもないですが、46.6%の方は異業種への転職でも給与アップしています。意外と成功させた人がいると感じませんか?
異業種への転職では、給与ダウンが46.0%なのに対し、給与アップは46.6%とほぼ同じ。現状維持の7.4%を考えると、むしろ給与ダウンの比率の方が少ないと言う結果なのです。
転職の仕方によっては給与アップしている人もいるということと、異業種への転職であっても必ずしも給与ダウンするわけではない、と言えるのではないでしょうか。
内定を、勝ち取るための準備と戦略!
異業種への内定を勝ち取るためにはいくつかポイントがあります。異業種への転職活動で不安がある方は、以下で面接、自己PR、志望動機の3つをポイントを押さえた上で解説していきます。
①面接
『転職理由』は、中途採用の面接でよく聞かれる質問の1つです。
そもそも、なぜ企業は転職理由を聞くのでしょうか?
転職理由を聞く理由は主に以下の2つになります。
・前職の退職理由が今回の転職で改善できるのか
・入社後にすぐに辞めてしまわないか
面接官の質問意図をしっかりとくみ取り、的確な受け答えができるようになりましょう。
それでは、詳しく見ていきましょう。
転職理由を伝える際に抑えておくべきポイントが2つあります。
ポイントを知っておくことで、転職理由をスムーズに考えることができるでしょう。
⑴ネガティブな転職理由を避ける
ネガティブな意見というのは面接官にとってイメージが良くありません。
ネガティブな説明を避けるためには、ネガティブな部分をポジティブで説明することが重要になります。
ネガティブな部分があるということは、「こういうことがしたい」「こういう環境が良い」など見る方向を変えることによって非常にポジティブな意見に変わります。
⑵退職理由しか伝えないのはNG
「なぜ前職を退職したのか」という退職理由だけでなく「なぜこの企業に転職したいのか」という志望理由の2つを合わせて転職理由を作りましょう。
「このようなことがしたいので退職した」や「こういうビジョンがあるので退職した」などの退職理由を伝えることも非常に重要ですが、退職理由を踏まえたうえで「なぜ御社なのか」ということを面接する上で知りたいのです。
退職理由から志望動機につなげて説明することで、面接官に非常に好印象を与えられることをできるでしょう。
②自己PR
まず最初に自己PRを「自分の強みアピールする場」と思っていませんか?
本来自己PRとは「企業が求めている人材にいかに自分がマッチしているか」をアピールするものです。「優れたスキルを持っているか」ではなく、「募集している人物像と合っている」ことが大切なのです。
企業が必要としている人材だとアピールしていきましょう。次にアピールポイントを説明します。
異業種・異職種であっても生かせる経験をアピールする
たとえば異業種であっても、前職で培った経験や、実績をアピールすることが可能です。
PCスキルやビジネスマナーといった社会人なら誰しも求められるスキルや、文書作成、プレゼンテーション資料の作成スキルなど、どの程度のことができるのかを明確にしておくと良いでしょう。
アピールしたうえで、業種や職種を変えた理由に触れれば問題ありません。
コミュニケーションスキルの高さをアピールする
職場で求められるコミュニケーション能力とは、ただ「雑談が弾む」ことではなく、相手の話や状況から、自分が何をすべきかをつかみ行動できるなど、プラスα としての能力が必要と言えるでしょう。
「どんな場面で発揮したのか」「どのような結果が得られたのか」など具体的なエピソードを添えると説得力を持って伝えることができます。
また、面接では話し方や聞く態度からもコミュニケーション能力の有無が伝わります。
「コミュニケーション能力がある」とアピールしているにもかかわらず、面接官の話に対して聞いているのか分からないような態度だったり、質問の意図を汲み取れずにちぐはぐな答えをしたりすると、「本当はコミュニケーション能力がないのだろうな」と思われてしまうかもしれません。
『うなずき』や『相づち』を心掛け的確な回答を努めましょう。
③志望動機を書くときの3つのポイント
未経験の職種や業種への転職では、履歴書にどのような志望動機を書けばいいのか悩む方も多いと思います。
採用担当者に好印象を与えられる志望動機の書き方のポイントを紹介します。
ポイント1.まずは転職の目的や志望動機を明確にする
第1のポイントは、「なぜ未経験の職種・業種に転職しようと思ったのか」を明確にしておくことです。
この職種・業種、この会社への転職なのか、入社したらどのようなことをしたいのか、具体的にまとめておきましょう。
また、転職をするに至った経緯(前述で述べたようにポジティブな転職理由)と応募先の企業を選んだ理由を論理的に結び付けられるようにするといいでしょう。
ポイント2.転職先にマッチした経験や実績を盛り込む
転職先として考えている企業が求めているのはどのような経験やスキルなのかをよく研究し、それにマッチしたアピールをしましょう。
たとえこれまでの経験が転職先で求められているスキルに結びつかない場合でも、活かせる部分や共通点を探してアピールすることは重要です。
具体的にどのような場面でそのスキルや経験が活用できるかを明確にすることで、採用担当者に明確に伝わる志望動機になります。
ポイント3.仕事への積極性や適応力をアピール
3つ目のポイントは、「仕事への積極性や適応力をアピールすること」です。
「新たな知識やスキルを吸収したい」「新しい環境に溶け込む努力を惜しまない」といった積極的な姿勢をアピールしましょう。
未経験をハンデと感じさせないやる気や意欲が前面に押し出されていると、採用担当者に好印象を持たれやすくなります。
異業種転職の年齢はシビア?何歳まで可能?
異業種への転職は何歳まで可能か?
未経験職種の転職の場合は特に若いほうが有利であり、第二新卒と言われる新卒1年目から3年目のほうが転職はしやすく、30歳を超えると難しいと言われます。
これまでの実績もなく、スキルも無いため、新たに学んでいく必要がありますから、吸収
の早い若い人材を欲しがります。
ただ、30歳以上だと転職できないかというと、先程述べたことと矛盾してしまうのですが…前職での実績、スキルが十分に活用できる為、全くそんなことは無く40歳以上でも未経験職種に転職して年収もアップできたという人もいます。
どちらを重視して求めているかは企業によっても異なります。
ですから何歳まで可能というと、何歳までも可能であるという答えになります。
異業種の転職の場合には年齢はあまり気にする必要はないのかもしれません。
まとめ
異業種という、今までとは異なる環境に転職するにはそれに合った準備が必要です。
内定を勝ち取るためにも、自分のスキルや経験がどのように活かせるのか、アピールすべきポイントは何かなど、確認しましょう。
また、異業種だから弱気になるのでは無く
これまでの経験や知識を生かした上で『挑戦者』として「新しい自分」と「やりがい」を発見できたとしたら、長い目で見ればキャリアを伸ばすことにつながるのではないでしょうか。