勤めたはいいもの、長時間労働や高いノルマを課せられて、肉体的にも精神的にも限界を感じている人は多いのではないでしょうか。

働き方改革で勤務時間や給与形態などが見直されていますが、まだまだブラック企業と呼べる職場があるのも事実です。

その会社がブラックだと確信したなら、辞めてしまいましょう!

なぜ、やめた方が良いのか?
辞めるにはどうすれば良いか?

退職をする時の理由や引き止め対策について具体的にご説明していきます。

ブラック企業を辞めたいと感じたら早く退職しないと危険!

まず、今働いている会社がブラック企業辞めたいと思っているなら、早く退職に向けて準備をすることをおすすめします。

なぜなら長時間労働、過酷なノルマ、パワハラ・セクハラ…
ブラック企業を語る上で様々なキーワードが思い浮かびますが、こういった職場に長くいることは非常に危険だからです。

実際にブラック企業で限界まで追い込まれた人は、うつ病や自律神経などの健康被害を発症し、仕事に復帰できるまで長い時間を要してしまう人がたくさんいます。

人生を大きく狂わされてしまう人もいて、最悪の場合自殺してしまう人も…。

また、ずっとブラック企業で働いていると感覚が麻痺してしまうこともあります。

夜遅くまで働いていたり、達成できるはずのないノルマ、上司からの暴力や暴言など…周りから見たら明らかにおかしいのに、自分ではそれが当たり前になってしまう。

本当に感覚が麻痺してしまうと、将来の明るい希望もどんどん失ってしまいます。

一度きりしかない人生です。なるべく、早い段階で決断をして頂きたいのです。

退職理由、引き止め対策、それでもダメだった時の最終手段を解説!

それでは今回は

  • 円満退職をするには?
  • 退職理由
  • 引き止められない為の対策
  • 最終手段

について紹介していきます。

円満退職をするには?

退職の切り出し方」が円満に退社を成功させるかの重要なポイントです。

そこで、退職を切り出す際の注意点やマナーを解説します。

前もって相手にアポをとる

できれば就業時間外に退職の話を切り出すのが望ましいですが、なかなか難しいこともあるかと思います。

かと言って就業時間中に、多忙な上司にいきなり「ちょっとよろしいですか」と切り出すと迷惑になります。

そもそも、退職という重大な話を立ち話で済ませようとするのは失礼です。

まずはメールで「お話したいことがあるので、少しお時間を頂けないでしょうか」と上司にアポをとるとよいでしょう。

アポをとる時は「退職」という言葉は出さず、相手の都合を確認するための文章にします。

話す場所を選ぶ

話を切り出す際は、他の同僚たちがいるオフィスとは別の場所で行いましょう。

上司に話を通す前に、退職の意思を周囲に知らせるような行動を取るのは控えてください。

会社側にも後任の選定など組織運営上の都合があるので、退職を公表する時期は会社の指示に従うのが基本です。

よって上司に退職を切り出す際は、周囲への影響を考慮して会議室など二人きりになれる場所へ移動しましょう。

最初のひと言は「お詫びの枕詞+退職の意思表明」を

いよいよ退職を切り出す時になったら、「突然で申し訳ないのですが、退職させて頂きたく、本日はお時間をいただきました」と伝えましょう。

ポイントは、「退職することはすでに決めている」という意思が伝わる言い方をすることと、お詫びの枕詞から入ることです。

「実は退職することを検討しておりまして」といった曖昧な言い方だと、「退職するかどうか悩んでいる」というニュアンスに捉えられてしまいます。

まだ退職の決心がついていないと感じれば、たいていの上司は引き止めようとします。

すでに退職の意思は固まっていることをはっきりと示しましょう。

そして、自分が辞めることで多少なりとも会社に迷惑をかけるのは事実ですから、まずは形式上の礼儀として「申し訳ありませんが」「突然で恐縮ですが」といったお詫びの気持ちを枕詞にすると、相手に与える印象も和らぎます。

退職理由

円満に退職するための退職理由には、主に2つあります。

  • 前向きな退職理由
  • やむを得ない退職理由

まずは「前向きな理由」からみていきましょう。

前向きな退職理由の代表例は次の2つです。

前向きな退職理由
  • やりたい仕事がある
  • キャリアアップしたい

2つの理由に共通して必要なのは、今後のキャリアプランを明確にすること。

退職の揺るがない意思と「新たな環境でチャレンジしたい」という熱意を伝えましょう。

やむを得ない退職理由はさまざまありますが、上司に納得してもらいやすいのは「家庭の事情」です。

やむを得ない退職理由例
  • 家族の介護をすることになった
  • 配偶者が転勤することになった
  • 結婚をすることになった

やむを得ない事情であれば、上司も納得せざるを得ません。

退職理由を伝えるときは、会社への感謝の気持ちを示しつつも、退職の意志が揺るがない姿勢を貫きましょう。

たとえ本心だとしても、ネガティブな理由は伝えないように要注意です。

ネガティブな理由は上司の心証を悪くするため、円満退職から遠のきます。

「残業が多い」「給与が低い」といった理由を挙げると、待遇改善を提示され引き止められる可能性も。

どうしても退職理由を伝えたくない場合は、「一身上の都合」で通すのもひとつの手です。

退職を引き止められないための対策

前述でも引き止め対策を少し述べましたが、退職交渉に最も必要なものは「心の準備」です。

退職交渉をするにあたって、用意しなければならないアイテムはありません。

代わりに、心の準備がとても重要になります。次の4つがそろった上で、退職の話を切り出しましょう。

①ぶれない退職の意志

自分の中で退職の意志が固まり切っていないと、引き止めに遭った際に相手を納得させる説明はできません。

②退職予定日

「いつ辞めるんだ?」と聞かれた際に戸惑ってしまうと具体性に欠けてしまいます。
大まかな退職予定日のイメージは持っておきましょう。

③転職先の内定

もしも退職後すぐに働く意志があるなら、次の転職先が決まってから退職交渉をスタートした方が無難です。無職・無収入状態での転職活動は精神的に不安定になりがちで、判断ミスや面接時の自信喪失に繋がりやすく、苦戦する傾向にあるからです。

最終手段

それは『退職代行サービス』です。

退職代行サービスとは企業と退職者の間に入って退職手続きを代行してくれるサービスです。
退職する旨の連絡を始め、その後の退職に関する連絡の中継を行ってくれます。

正社員の場合3〜5万円がサービスを利用する相場といったところです。

ストレスなく退職できるというメリットはありますが、まずは円満に退社することが第一なので、もし本当に苦しくて自分からは上司に話せないという状況の場合に限って利用することをおすすめします。

まとめ:一番大切なのはあなたの健康とあなたの人生です

今勤めているブラック企業を辞めていいのか「逃げた」と思われて、転職もうまくいかない気がする…という方もいらっしゃるかと思います。

まず「逃げる」=「よくない」という概念を変えましょう。

逃げること」は自分を守る選択ができるという「強さ」です。

確かに日本は、仕事を辞めた人に対して非常に厳しい社会になっており、レールから外れることで、批判を浴びることもあります。

しかし、理不尽なことや違法な労働によって精神的に辛いのであれば、あなたの身体や心の健康のためにも、いち早く逃げ道を用意すべきです。

逃げること」はあなたが幸せに生きる上で非常に重要な能力の一つです。

限界がくる前に、強気に「逃げる」選択をして自分を守りましょう。