
本業の傍ら、空いた時間で副業をする時、ウーバーイーツの配達員を選択する人が増えています。
中には専業でウーバーイーツをして生活しようと考えている人も多い様です。
都心部では、街を歩いているとよく見かけますが、どのような業務内容なのか、正確に理解していない人もいるでしょう。
この記事では、ウーバーイーツの雇用形態や、平均的にどの程度稼いでいるのか、どのような人におすすめできる仕事なのか、メリットやデメリットはどういう点か、などについて解説します。
ウーバーイーツってどんなお仕事?
ウーバーイーツの配達員は、正確には配達パートナーと呼びます。
配達パートナーは、アルバイトやパートではないので、好きな時に好きなだけ働けるのです。
通常、配達パートナーは、自転車やバイクを利用して配達をします。
まずウーバーイーツのユーザーが商品を注文すると飲食店に注文が入り、商品が完成すると飲食店からアプリを介して、配達パートナーに連絡が届きます。
その後、実際に料理をピックアップして顧客へ届けます。
いわゆる、出前のマッチングサービスだと言えるでしょう。
雇用形態
基本的に、ウーバーイーツの配達パートナーは、Uberに雇われているわけではありません。
マッチングアプリを介して仕事に取り組んでいる、個人事業主です。
そのため、バイト代や残業代といった概念自体が存在せず完全に歩合制で1件配達すると報酬を受け取れるというものになっています。
雇われていないので、いつ働き、いつ休むか、自由に決められます。
もちろんシフト表など、出勤予定日を会社へ提出する必要もないです。
また、仕事に必要な自転車やバイクは、自前で揃えなければなりません。
バイクの場合、ガソリン代もかかるでしょう。
これら経費は自腹を切る必要があります。
働ける地域
ウーバーイーツの配達パートナーとして、働ける地域は限られています。
東京や神奈川、大阪や名古屋など、大都市圏だけです。
ただし、ウーバーイーツを利用できるエリアは、年々、拡大傾向にあります。
待機所
ウーバーイーツの配達パートナーは、配達の依頼がない間、どこで待機しているのでしょうか。
飲食店に雇われているわけではないので、店舗内では待機できません。
その点が、店舗所属の配達員との違いです。
実は配達パートナーは、街中の至るところで待機しています。
路肩や公園、カフェやファーストフード店など、ウーバーイーツの対応地域内のすべてが、彼らの待機所なのです。
当然カフェなどで待機する場合はカフェのお客さんとして利用する必要があるのでコーヒー代などは全て自腹で払う必要があります。
向いている能力
ウーバーイーツの配達パートナーに向いている能力は、いくつかあります。
まず自転車を漕ぐ体力は重宝するでしょう。
基本的には体力仕事なので、ある程度健康な身体は必要です。
また、地図を読む能力がある方も活躍できます。
配達エリアは都心部なので、裏道などを駆使するとスムーズに配達できるでしょう。
ただし、ナビが利用できるので多少土地勘がなくても配達自体をすることは可能です。
ウーバーイーツでどのくらい稼げるの?
ウーバーイーツの配達パートナーの報酬は、時給制ではなく、配達回数によって決まります。
1回の配達報酬が約500円、配達時間が20分~30分と考えると、1時間で約1,000円が平均的な報酬金額です。
これは、配達パートナーとしての経験が浅い場合であり、慣れてくると、1時間に3~4件に効率がアップします。
つまり、稼げる人で時給2,000円くらいです。
注文が込み合う時間帯とエリアではボーナスが発生したり、同じ店や近い届け先など同時に注文が入るなど単価が上がる事もありそれを考えても2500円程が時給の上限ではないでしょうか。
月給に換算すると、15~20万円程度が一般的だと言われています。
しかし、中には効率的な配達とボーナスの積極的な利用をしつつ1日8時間以上働く事で40万円ほど稼ぐ人もいる様です。
大都市ほど稼げる
ウーバーイーツに加盟している店舗は、大都市であるほど多い傾向があります。
一方、小規模なエリアの場合、加盟店が少なく、思うように稼げません。
また、注文も人口に比例して多くなりボーナスの発生も多くなるため東京や大阪といった、多くの人が活動している地域ほど、配達パートナーとして、効率よく働けるのです。
遠いほど稼げる
ウーバーイーツの配達料金は、距離によって異なります。
店舗から配達先までの距離が、遠いほど高くなるのです。
およそ1キロ圏内だと500円程度ですが、5キロほど離れると700円くらいまで上がることもあります。
しかし、むやみに遠回りをするとペナルティが課せられ、最悪の場合、アカウント停止になることもあるでしょう。
追加報酬
ウーバーイーツの配達パートナーは、通常の報酬とは別に、追加報酬を受け取れる機会があります。
それは、お昼時や夕飯時の忙しい時間帯です。
このような時間帯には、配達パートナーへの報酬金額がアップします。
支払いスケジュール
ウーバーイーツからの報酬支払は、週に一回行われます。
基本は、月曜の16時に締めて、翌週火曜以降に振り込まれる流れです。
しかし、Uberはアメリカの企業であり、報酬も海外から送金されるため、振り込みが遅れることがあります。
月曜日が祝祭日である場合、数日遅れることもよくあるでしょう。
ウーバーイーツで働くメリットやデメリットは?
ウーバーイーツで配達パートナーとして働く場合、メリットやデメリットを感じることがあります。
まずメリットは以下の4つが挙げられるでしょう。
- 自由に働ける
- 簡単に始められる
- 人間関係に悩まない
- 運動不足解消
自由に働ける
ウーバーイーツの配達パートナーは、待機中の行動が自由です。
どこで何をしていても咎められることはありません。
さらに、自分のタイミングで仕事をスタートさせることも、終わらせることもできます。
このように自由なワークスタイルが保てることは、メリットです。
簡単に始められる
ウーバーイーツの配達パートナーは、スマホと自転車さえあれば、いつでも誰でも始められます。
面接等もなければ個人事業主でも初期投資も少なくて済みます。
最初は仕事に慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、作業は単純なのですぐに覚えるでしょう。
人間関係に悩まない
ウーバーイーツで働く場合、同僚や上司といった、仕事上、付き合う人間は存在しません。
そのため、組織にありがちな、煩わしい人間関係とは無縁であり、仕事に集中できます。
運動不足解消
ウーバーイーツの配達パートナーとしての仕事は、基本的に肉体労働です。
自転車を漕いだり、マンションの階段を登ったりして食事を顧客へ届けます。
そのため、運動不足の解消に役立つでしょう。
また、健康的に体を動かすことで、良い気分転換にもなります。
また、デメリットには以下の2点が挙げられます。
- 天候に左右される
- 事故にあう可能性がある
天候に左右される
デリバリーの仕事は、100%屋外での業務です。
そのため、天候に行動を左右されることがあります。
例えば、夏の炎天下であれば、熱中症に気をつけて、こまめに水分補給や休憩を取らなければなりません。
また、冬に雪が降れば、雪対策を施すための経費がかかってしまうでしょう。
事故にあう可能性がある
ウーバーイーツの配達パートナーは、自転車やバイクで食事を運びます。
そこで、一番の懸念事項は交通事故です。
もし、事故に巻き込まれて怪我をしてしまった場合、デリバリーの仕事はできません。
また、副業で働いていた場合、本業に差し支えるリスクも生じます。
そのような場合に備え、ウーバーイーツでは、各種保険制度が整っているのです。
もし事故にあった場合でも、見舞金などが支給されるでしょう。
ウーバーイーツにこだわらなくても他にも良い仕事があるかも
ウーバーイーツの仕事に専念しようと考える人がいるかも知れません。
しかし、配達パートナーの業務は、体力仕事であると同時に、事故などのリスクも伴います。
そのため、長期にわたり安定して働くには不向きです。
一方、ウーバーイーツに拘らなくても、派遣社員などで高時給で働くことは可能です。
派遣社員であれば、雇用契約を結ぶことができ個人事業主と比較すれば安定して安全に働けるというメリットもあるでしょう。
ウーバーイーツに限らず、自分にあった働き方を見つけよう
ウーバーイーツは、自由な仕事スタイルが魅力です。
しかし、事故などによって健康を害するリスクも含んでいます。
また、副業として、空いた時間を活用する程度なら有効ですが、専業で大きく稼ぐことは難しいでしょう。
一方、派遣社員であれば、落ち着いて働くことが可能です。
選択肢もたくさんあるので、自分に合った働き方を見つけてください。