引っ越し作業員として働きたい場合、仕事内容の詳細を理解していることが大切です。
どのような業務があるかを知ることで、自分に適した仕事であるかが分かるでしょう。
また、引っ越し作業員で働くメリットやデメリットを理解することも必要です。
これから、引っ越し作業員の仕事内容や給料事情・メリット・デメリットなどを説明します。
引っ越し作業員の仕事内容は?
引っ越し作業員の仕事は、主に4種類に分けられます。
それぞれ専門に雇うのではなく、兼務すること一般的です
以下が引っ越し作業員の仕事内容になります。
- ドライバー
- 梱包
- 家具や家電・段ボールを運ぶ
- 開梱
ドライバー
作業員や荷物を運ぶトラックを運転します。
トラックは2~4トントラックが多く、大きな車を運転できる技術が必要です。
4トントラックまでは普通免許で運転できますが、さまざまな道を運転できる能力があるといいでしょう。
ドライバーの場合、引っ越し作業員の給料にドライバー手当が加算されます。
また、ドライバーがリーダーになるケースが多いです。
引っ越し先の確認やチームの誘導・金銭のやり取りなどの仕事も行います。
梱包
引っ越し作業の一つに、段ボールへ梱包する作業があります。
家の中にある家財や衣服・雑貨などを段ボールや袋へ梱包する作業です。
お皿などの割れやすいものは、割れない配慮をした梱包をします。
梱包の作業は、引っ越し日の前日までに行うのが一般的です。
前日に業務をする時には、引っ越し日の作業内容を減らすため、部屋の養生や掃除もします。
梱包業務をする引っ越し作業員は男女問わず募集していますが、主に女性がメインで働いています。
家具や家電・段ボールを運ぶ
引っ越しをする人の家へ行き、トラックへ家具や家電・段ボールなどを運びます。
そして、引っ越し先へ到着したら、荷物をおろして、部屋まで運ぶ作業です。
基本的には、指定された部屋まで荷物を運びます。
引っ越し作業員として働く場合、この運ぶ業務がメインになるでしょう。
運ぶ作業は、建物やお客さんの荷物を傷付けないように注意することが必要です。
開梱
引っ越し先で段ボールを開け、指定された場所へ収納する作業です。
基本的には、引っ越しする人も一緒になって開梱作業を進めていくでしょう。
収納が終わったら、部屋の掃除や段ボールの撤去などもします。
引っ越し作業員の給料事情について
引っ越し作業員に支払われる報酬は、雇用形態によって異なります。
また、雇われる会社や仕事内容によっても変わるため、注意が必要です。
例えば、引っ越し会社に勤める正社員の場合、年収平均は約300~500万円になります。
繁忙期は、残業や休日出勤などもあり、手当が加算される可能性が高いです。
派遣社員の平均年収は、約280~400万円になります。
派遣社員の場合、繁忙期は業務量が多く、月収も高くなる傾向です。
しかし、引っ越し作業が少ない月になると、月収は低くなる場合もあります。
アルバイトで引っ越し作業員をする場合、働いた分だけ時給で計算されます。
よって、繁忙期や求人募集がある時のみ働く人が多いです。
引っ越し作業員で働くメリットやデメリットは?
引っ越し作業員として働く場合、メリットを理解していると前向きに働けます。
以下が働くメリットです。
- 体力が付く
- コミュニケーション能力が身に付く
- 判断力や臨機応変に対処する能力が身に付く
- 道に詳しくなる
体力が付く
引っ越し作業員の仕事は、体力勝負とも言われています。
重い家電や家財・段ボールを運びますが、階段や坂道を経由する場合も多いです。
よって、慎重かつ冷静に運べる体力が必要になるでしょう。
引っ越し作業員として働いていると、自然と筋肉や体力が付きます。
コミュニケーション能力が身に付く
引っ越しを依頼した人や一緒に働くメンバーと会話をするため、コミュニケーション能力が身に付きます。
また、トラックで移動する時も、メンバー内で会話をする場合があるでしょう。
会話をしているうちに、コミュニケーション能力が高くなります。
そして、一緒に働くメンバーは、常に同じとは限りません。
初めて会った人とも話せるようになり、人間関係を構築する力も身に付きます。
判断力や臨機応変に対処する能力が身に付く
梱包作業では、綺麗に詰めようと工夫する判断力が必要になります。
また、引っ越し作業はハプニングもあるため、問題解決能力や臨機応変に対処できる能力が身に付くのもメリットです。
大きいものを運ぶ方法や家具の配置など、さまざまな知識と経験が身に付くでしょう。
道に詳しくなる
引っ越し作業員のドライバーで働いていると、担当地域の道に詳しくなります。
また、お客さんの荷物を傷付けないように運転するため、運転が上手になる人も多いです。
デメリットにもなる注意点を理解することで、気を付ける点を意識しながら、引っ越し作業員として働けます。
以下が注意点です。
- 身体に負担がかかる
- 荷物を破損した時に迷惑をかけてしまう
- 嫌な作業も引き受けないといけない
身体に負担がかかる
重い荷物を運んでいると、身体に負担がかかってしまいます。
特に、腰や足が痛くなる場合が多いです。無理をして運ぶ作業を続けていると、精神的疲労に繋がる可能性もあります。
また、傷付けないように運ぼうとプレッシャーになり、疲れてしまう場合もあるため、注意が必要です。
荷物を破損した時に迷惑をかけてしまう
建物や荷物を破損しないために、引っ越し作業員が気を付けたり、養生をしたりします。
しかし、運んでいる時に破損してしまう場合もあるでしょう。
破損した時には、依頼人への謝罪や弁償が必要です。
尚、この弁償は引っ越し会社が行うのが一般的なのですが、稀に従業員に押し付ける会社もある様なので、入社時に確認しておくと良いでしょう。
嫌な作業も引き受けないといけない
引っ越し作業員として働いている場合、避けたいと感じる作業でも引き受けないといけません。
例えば、階段しかない集合住宅の最上階からの引っ越し、坂道が多い場所での引っ越しなどです。
また、ゴミが散乱した家の梱包作業などもあります。
基本的に依頼があると引き受けるため、思いがけない作業をする日もあるでしょう。
まずは派遣で働いてみては?
引っ越し作業員の仕事は、力仕事が多いです。
まずは仕事を経験してみて、自分に合っているかを確認しましょう。
引っ越し作業員の正社員として雇われても、体力的に限界と感じてしまったり、体が故障したりする可能性もあります。
よって、引っ越し作業員の仕事に興味がある場合は、最初に派遣社員などで働いてみるのがおすすめです。
派遣であれば時給は高めの会社も多くアルバイトなどより稼げることが多いですし、派遣会社を通しているためサービス残業などの違法な労働も発生しにくくなっています。
ひとまず引っ越しの仕事をしてサクッと稼いでみたいという方にも派遣社員として働くのはオススメできます。
引っ越し作業員について理解し、自分に合った働き方をしよう!
引っ越し作業員の仕事は、荷物を運ぶだけでなく、ドライバーや梱包・開梱などがあります。
働く前には、それぞれの仕事内容やメリット・デメリットを理解すると良いでしょう。
また、力仕事がメインになりますが、判断力やコミュニケーション能力も必要になります。
自分に合った仕事であるかを確認するためには、派遣社員などで働いてみるのも手段です。
これを参考に、引っ越し作業員について理解してみてください。