転職を考えている人の中には、派遣社員で働くことを検討している人もいるかもしれません。
その時に気になるのが、派遣社員はどのくらい稼げるのか、安定して働けるのかといったことではないでしょうか。
今回は派遣の仕事をしてみようか迷っている方に向けて、派遣社員の給与に関することや、安定して働くためのポイントなどを紹介していきます。
派遣社員の給料はどのくらい稼げるの?
派遣社員は雇用期間が定められている事以外にも月によって給料が増減し、安定しないというイメージがあるかもしれません。
派遣社員の多くは月給ではなく時給で働いています。
月給であれば毎月決まった給料が支払われますが、時給の場合働いた時間次第で月の収入が変わってしまいます。
派遣会社との契約によっては月給で働くケースもありますが、派遣社員の約8割程度が時給で働いているというデータもあり基本的には時給で働く物だと思っていただいて差し支えはないでしょう。
これが派遣社員の給料は安定していないと言われる所以です。
しかし、派遣スタッフの平均時給は、三大都市圏で約1,700円です。
アルバイトやパートの平均時給は1,100円程度となっているため、これと比べると派遣社員の時給はかなり高いと言えるでしょう。
また、月20日勤務だった場合は残業なしでも月に27万円以上の給料を貰うことができることを考えると契約社員などと比較した場合でも給料は高めだと言えると思います。
労働時間によって左右されるとは言え、安定して仕事をこなすことができれば、トータルの収入は正社員にも劣りません。
派遣社員として安定的に働いていくポイントとは?
派遣社員が安定的に働いていくためには、契約を継続してもらわなければなりません。
使えない人材だと思われ早期の契約終了になると、仕事がなくなってしまいます。
派遣先が求める人材の特徴は以下のようなものがあります。
ここからは、それぞれの特徴について解説していきます。
- コミュニケーション能力の高さ
- 基本的なビジネスマナーが身についているか
- 即戦力になるスキル
コミュニケーション能力の高さ
派遣社員は組織の中に入って仕事をしなければなりません。
すでにあるプロジェクトチームに入ることもあるため、すぐにメンバーと打ち解けられるコミュニケーション能力が必要です。
孤立した状態ではスムーズに仕事を進めることができないため、誰とでも連携を取れる人材を派遣先の企業は求めています。
基本的なビジネスマナーが身についているか
どのような業種でも、仕事をする上でビジネスマナーが身についているかは重要なポイントになります。
派遣社員とはいえ、契約期間中は派遣先の会社の顔にもなるため、クライアントなどに対して失礼な行動をすれば、派遣先の会社の信頼を落としてしまいます。
そのため、会社の顔として恥ずかしくない、ビジネスマナーを身につけた人材を企業は求めるというわけです。
即戦力になるスキル
企業が派遣社員を雇う理由は様々ありますが、即戦力を求めて派遣社員を雇用するケースも多いです。
すぐに仕事をこなせる専門的な知識やスキルを持っている人材がきてくれれば、業務を効率的に進めることができますし、社員を育成するコストもかかりません。
派遣先の業界で活躍できるような専門的スキルを持っていれば、安定的に長く働くことができるでしょう。
派遣会社にも推薦されるような人材になろう
派遣社員は、基本的に派遣先ではなく派遣会社と雇用契約を結ぶことになります。
そのため、派遣会社からの印象がよくなれば、様々な仕事を紹介してもらえるようになる可能性が高いです。
優秀な人材だと思ってもらえれば、人気のある案件を優先的に紹介してくれることもあるかもしれません。
派遣会社に登録する時には面談が行われるため、そこで自分の能力をしっかりアピールしておきましょう。
何か特別な資格を持っているのであれば、それをアピールするのも効果的です。
専門的な能力を持っていることは大きなアピールポイントになり、紹介される案件の幅も広がります。
また、仕事を紹介してもらった後に、勤務態度でアピールすることも大切です。
派遣先でしっかり成果をあげれば、より魅力的な派遣先を紹介してもらえるかもしれません。
派遣会社から推薦されるような人材になれば、派遣社員として活躍できる場も広がっていくでしょう。
もしも契約終了で仕事がなくなったらどうする?
派遣社員は契約が更新されない場合、契約終了となり次の派遣先で仕事をすることになります。
しかし、場合によってはすぐに新しい派遣先が見つからず、仕事がなくなってしまうケースもあります。
仕事がなければ収入もなくなるため、生活に困ることになります。
しかし、失業手当を受けることができれば、安心して次の仕事を探すことができるでしょう。
派遣社員は失業手当を貰えないと思っている方もいるかもしれませんが、しっかり手続きをすれば派遣社員であっても失業手当を受け取れます。
ただし、失業手当を受け取るためには、雇用保険に加入しなければなりません。
派遣社員が雇用保険に加入するためには
- 1週間の所定労働時間が20時間以上
- 31日以上の継続した雇用が見込まれること
の2つの条件を満たす必要があります。
派遣社員はフルタイムの求人が多いので基本的には条件を満たしていると思いますが、条件を満たしていない場合には、雇用保険に加入できず失業手当も支給されないため注意してください。
また、失業手当は労働する意思があり次の仕事を探している人に支給される手当のため、すでに次の仕事が決まっている人や、仕事を探すつもりがない人には支給されません。
条件を満たしている人は、ハローワークで手続きすることで失業保険の申請が可能です。
まず離職票と求職票の提出をハローワークに提出し、求職の申し込みをします。
その後、雇用保険受給説明会に参加し、失業認定申告書と雇用保険受給資格者証を受け取れば、1週間程度で失業手当が支給されます。
失業手当の支給は1ヶ月に1回となりますが、毎月行われる失業認定で認められなければ失業手当を受け取ることができません。
認定の条件はいくつかありますが、原則として失業認定が行われるまでに2回以上は求職活動を行う必要があります。
簡単に言えば、積極的に仕事を探そうという意思が見られなければ、支給されないということです。
また、契約期間の途中に自分の都合で退職している場合は、支給が遅れるケースもあるので注意しましょう。
ポイントを押さえて安定的に派遣社員として働こう!
派遣社員は働き方次第で正社員に劣らない収入を得られますし、実力が認められれば安定して長く働くことも可能です。
そのためには、派遣先の企業がどういった人材を求めているのかを理解しておく、派遣会社に推薦されるような人材になることが必要になります。
今回紹介したポイントを押さえて、派遣社員として安定的に働いていきましょう。