どんな働き方にしようか考える時、その働き方の平均の給与って大切ですよね。

当然派遣社員も平均の時給などが公表されていて、これからアルバイトをするかそれとも派遣社員にするのか考えている人にとってこの情報は重要な指標になることもあるでしょう。

今回はそんな派遣社員の平均時給やお給料料の高い職種などお給料事情についてご紹介していきます。

派遣社員の平均時給・平均月収ってどのくらいなの?

例えばジョブズリサーチセンターの公表している三大都市圏の派遣社員の平均時給は約1600円なので、毎日8時間の勤務を月に22日した場合の平均月収は28万円程度となります。

年収にすると330万円程ですね。


引用:ジョブリサーチセンター

ただしここから税金や社会保険などが引かれる事を考慮すると、一月あたりの手取りは23万円程度です。

この金額は独身者なら十分に生活する事が可能で、贅沢をしなければ貯金もそれなりに出来る金額ですし、結婚していても夫婦で生活する事は工夫次第では可能です。

子供がいる場合で共働きでないなら、この金額以外に賞与などの臨時収入がない事を考えると、生活が厳しいかもしれません。

他の雇用契約方法と報酬を比較したとき派遣の待遇ってどうなの?


派遣社員の平均年収を336万円とした場合、平均年収が400万円ほどの正社員と比較すると低いと感じるかもしれません。

しかし、正社員は年功序列を採用している会社が多く入社当初は給与が安く、20代の平均年収は340万円程度で、30代になると平均年収440万円、40代でやっと平均年収500万円と増えていきこの全ての年代の平均が400万円と言われているので、年功序列ではない派遣社員と比較するとき年齢によって良し悪しが変わってきます。

さらに、年収の分布を考えた時に正社員には弁護士や医者、公認会計士など若くとも年収1000万円以上稼げてしまうような非常にお給料の高い職種も含まれて平均を算出していますが、派遣社員の場合はある程度時給上限がありだいたい平均の時給と中央値が近い数値になると考えられます。

結果として正社員の場合は一般的な平均年収より50万円程低い金額が一般的に同年代の正社員のサラリーマンがもらっている給与の相場として判断できる数字になっていると言えるでしょう。

このようなことを考えて見ると、業種などにもよりますが、30代前半までは正社員より派遣社員の方が給料が高いという事にもなりうる可能性があります。

アルバイトやパートの場合は、平均年収が一人世帯で230万円程度、夫婦共働きで400万円程度となっています。

こう見て見るとアルバイトやパートは勿論、タイミングによっては正社員より稼げる可能性がある働き方が派遣と言えます。

しかし、雇用形態はお給料だけでなく仕事内容にも大きな違いをもたらします。

派遣やアルバイトやパートといった非正規雇用と言われる働き方をしている人は、その会社の直接の社員ではなかったり雇用期間に定めがあるなどの理由から重要なポジションに立たせてもらえることは殆どないというのが現状です。

派遣で特殊なスキルを身につけてキャリアアップを図るなど計画的に就業しているなら話は別ですが、長期的なキャリアという面で考えると正社員が圧倒的に有利と言えると思います。

業種別派遣のお給料を紹介

今回紹介する業種の平均年収を簡単な表にまとめてみました。

業種 平均年収(約)
SE・プログラマ・ネットワークエンジニア 500万円
運用管理・保守 450万円
看護関係 380万円
web関連 380万円
翻訳関連 380万円
製造業関係 270万円
事務関係 250万円

SEやプログラマーやネットワークエンジニアなどの平均年収は500万強で、電子や機械や建築関連の設計も年収が450万程度と高めです。

機械などの運用管理や保守などの仕事も年収で450万円程度貰えます。

これらの仕事は特殊な技術が必要で人材不足になることも多く、貴重なことからかなり高めの報酬となっています。

看護関係の仕事の場合で年収が380万円程度、web関連や翻訳関連も年収が380万円程度となっています。

医師や薬剤師と違いホームヘルパーは資格が取りやすい事や、勉強次第では何とかなるホームページ作成や翻訳系は若干報酬が低いものの、かなりの努力が必要なので平均より上の給料は貰えます。

一方製造業関係の場合は平均年収が270万円程度で、事務関係が250万円程度と給料の高い他の職種と比較するとなりかなり低めです。

特にオススメな高時給派遣はIT技術者!


派遣社員の中で時給の高い仕事として、IT技術者があげられます。

平均年収が500万円で時給でも2500円以上貰えます。

IT技術者というものは、システム設計にかかわるものや、設計書に基づいてプログラムを書いたり、サーバーやネットワークやセキュリティを担当するなど様々な部門に分かれます。

どの部門でも特殊な技術が必要で技術を裏付けるものとして情報処理技術者試験という国家試験もありこういった資格を持っていると評価もされやすく時給の高い仕事を紹介されやすい傾向にあります。

IT技術者は即戦力になる事が基本なので、未経験でこの業種で働きたい場合には、プログラミングスクールに通って学ぶ事が一番の近道になります。

独学でも情報処理技術者試験に合格すると実力が証明されるので採用される事もありますが、スクールに通うと自分のしたい事を集中して学ぶ事が出来ますし、中には実力がついた方に対する仕事先を斡旋してくれる学校もあるので、スクールに通うメリットは大きいです。

仕事をしたいのにお金を払うのは変な話にも思えますが、自己投資と考えれば問題ありませんし、実力さえあれば派遣社員として活躍できることは十分可能で、1年働けばスクールに投資したお金は十分に取り戻せます。

スクール選びで重要な点は自分のしたい部門を中心に学べる事や、現場を想定した演習を通じたスキルアップが可能である事に加え、IT業界は常に進化するので最新の情報に接する事の出来る学校を選ぶ事が大切です。

サービス業や一般事務は低めの傾向


サービス業や一般事務の平均年収は250万円程度で、時給では1500円以下の場合が大半です。

その代わり未経験でも派遣社員で活躍する事が可能です。

会社によっては未経験の場合は簡単な研修が実施されますが、すぐに慣れる事が出来ますし、一日仕事をすれば流れや仕事内容がある程度分かります。

一般事務の仕事内容は書類作成や来客の応対が中心で、簿記の資格を持っていたり、エクセルなどのパソコンソフトが使えると便利です。

販売業の仕事はスーパーなどのレジ打ちや、特定の商品をお客様に勧める事などが主な仕事内容です。

取り扱う商品は派遣先の会社によって様々で、商品の知識があると有利になります。

これらの業種の給料が安いのは、誰でも出来る仕事である事と事前に大した努力をしなくても働けるからです。

簿記の資格は1級は非常に難しいですが、2級までは独学でも十分取得できますし、一般事務の場合は3級レベルでも問題ありません。

これらの業種の良い点は自分の好きな期間だけ働く事が可能で、派遣社員として働く場合でも短い時間での募集もあり、家事や育児をしながらの就業も可能です。

尚、同じ事務職でも医療事務や治験の事務職などは給料が高く設定されていることが多くあり、資格を持っていなかったり募集している職種の経験者でなくとも事務経験者であれば採用するという案件も少なくありません。

一般的な事務から入り平均より時給が高い医療系の事務に転職し実務を積みながら医療事務などの資格取得を目指すというキャリアも良いと思います。

派遣社員の場合はスキルや経験と報酬は比例する傾向にあります


正社員のような年功序列制度と違い、派遣社員なら実力があれば20代でも年収500万円以上を得る事は十分に可能です。

自分にしか出来ない技術を得ていると重宝され、より報酬の高い会社で働く事が出来ます。

高い報酬を得たい場合には、実力を裏付ける国家試験に合格する方法や、スクールに通って講師に実力を認めてもらうという方法があり、いずれの場合もスキルアップするために学ぶ事は大切です。

ぜひ長期的なキャリアを考えた上でお仕事選びをしてみてはいかがでしょうか?