新しい職場を探そうと転職活動をする時に、できるだけ沢山の仕事があってなるべく条件のいい案件が多い時期、いわゆる派遣の繁忙期に仕事を探したいと思っている人も多いのではないでしょうか?

当然派遣にも求人が豊富な時期とそうでない時期があっていつ転職活動をするかで経験できる職種や得られるお給料に差が出てしまうことも少なくありません。

そこで今回は派遣で転職活動をするなら

  • いつ頃が良いのか
  • その為にはいつから準備すればいいのか
  • 時期以外に考えたいことはどんなことか

について詳しくご紹介します。

派遣とはいえ転職は人生において非常に重要な事柄の1つです。

是非、重要なポイントを抑えて少しでも有利に転職活動を進める為にも計画的に準備をしておきましょう。

派遣求人が増える時期は?


一般的に派遣の求人は3月、6月、9月頃に増える傾向があります。

逆に1月、2月、8月、11月、は求人が少なくなる傾向があり、なるべくこの時期は避けて求人が多い時期に転職活動するのが希望の職場を見つける上では良いとされています。

しかし、これはあくまで派遣求人の全体的な傾向で、業界によっては別の時期に求人が増える職種もあります。

例えば不動産関係の派遣求人であれば繁忙期の12月から3月に合わせて求人が増える傾向にあったりブライダルであればジューンブライドを控えた5月頃に求人が増えたりする傾向にあります。

サービス業などは繁忙期があるので、働きたい業界があってその業界に繁忙期がある場合はその業界の繁忙期の1ヶ月前ぐらいが求人の多くい狙い目の時期になりますが、工場やオフィスワークなど繁忙期が特に決まっていない業界へ転職する場合は派遣業界全体で求人が増える3月、6月、9月が求人の多い狙い目の時期と言えるでしょう。

応募する求人の業務を経験した事がある人は時給をあげるチャンスになりますし、転職が難しくなると言われる40代以降の方も比較的転職がしやすくなるので、時給を上げたかったり、自分にマイナス要素があると感じていたりする人は3月、6月、9月に転職活動することを強くお勧めします。

それと、一般的に大型連休と言われている時期の転職活動は求人が少ない上、期間が間延びする傾向にあるので少し注意が必要です。

大型連休前は基本的に派遣先の会社もお休みを取っている会社が多いのでその期間の求人を停止したり、連休前に申し込みをしても面接が連休後になったり連休後はバタついていて受け入れが遅くなったりと大型連休前後の転職活動はあまりお勧めできません。

タイミング的にどうしても大型連休と重なってしまうなど特別な事情がなければ、なるべく大型連休前後は避けましょう。

転職の準備を始める時期

派遣業界の繁忙期は3月、6月、9月ですが、ではその繁忙期に間に合う様にするにはいつから準備を始めれば良いでしょうか?

これは案件に申し込みをしてから実際に採用になるまでのスパンを考えると良いです。

例えば3月の繁忙期は新年度が始まる4月の配属を目的に求人が増えていきます。

なので、基本的には4月頭に職場に入って欲しいという思いで求人が出されます。

派遣の申し込みから実際の入社までは選考期間や求職者側の返事も入れてだいたい2週間ほどとなるので3月の2週目以降にエントリーできる様に準備を進めておくとスムーズに配属まで行く事ができます。

逆に早めに退職して2月末から準備をしてしまうと一番求人の多い時期まで少し時間が空いてしまうので注意が必要です。

派遣の場合、派遣会社が求人を探して良い案件を提案してくれるので3月末で退職できる様に調整して3月1週目には派遣会社に登録している状態で担当者とコンタクトを取りつつ求人が入ってきた頃に担当者から連絡をもらえる様にしておき3月2週目ぐらいから徐々に有給を入れて提案を貰った案件を吟味し2週目後半には申し込みを済ませておく、というのを複数の派遣会社で進めておくのがベストな派遣の探し方でしょう。

そうすると4月の前半から働く事ができ、ほぼ間を空ける事なく一番求人の多い時期に転職活動をする事が可能です。

有効求人倍率から見る狙い目の求人案件

さて、ここまで派遣業界全体の繁忙期についてご紹介してきました。

この繁忙期を狙って転職活動をすれば、あなたの転職したい職種に転職できる可能性は上がりますし、もしその業務の経験者であるならば時給交渉なども多少有利に進める事ができるでしょう。

しかし、もう1つ是非とも見てもらいたい情報があります。

それが職種ごとの有効求人倍率です。

派遣業界の繁忙期や派遣先の繁忙期を意識するだけでも転職を有利に進める事ができますが、有効求人倍率も意識する事でお給料面など更に良い条件での転職も可能となります。

有効求人倍率を見るにあたって今回はdodaが発表している転職求人倍率レポートを参考にしてみます。

2019年12月の職種ごとの有効求人倍率を表した表が以下になります。

職種 求人倍率
営業系 2.95倍
企画・管理系 2.39倍
技術系(IT・通信) 11.36倍
技術系(電気・機械) 5.27倍
技術系(化学・食品) 1.72倍
クリエイティブ系 2.10倍
販売・サービス系 1.35倍
事務・アシスタント系 0.40倍


参考及び引用元:転職求人倍率レポート(2019年12月)

この中で特に有効求人倍率の高い技術系(IT・通信)、技術系(電気・機械)は非常に狙い目です。

他の職種と比較して有効求人倍率が高いという事は、それだけ現場で人手が足りていない上に採用したいと思っているライバル企業が多いという事なので他の職種より時給が高い傾向にありますし、状況によっては求人情報に記載されている時給より高い金額で交渉する事が可能なこともあります。

ずば抜けて有効求人倍率の高いIT・通信は顔合わせで人柄がよければ派遣先が積極的に時給を上げてきて

今すぐ決断してくれれば時給を100円上げられると派遣先企業さんが言っている

なんて事を派遣元の営業担当から言われる事も珍しくありません。

流石に即決することで100円も上げてくれるのは、ずば抜けて有効求人倍率が高いIT・通信系ぐらいですが、技術系(電気・機械)や3倍に近い営業系なら繁忙期なども重なれば即決することで数十円時給をあげると言ってくれる事も十分に考えられるでしょう。

逆に有効求人倍率が2倍以下の販売・サービス系、事務・アシスタント系、技術系(化学・食品)は繁忙期であっても条件面の交渉は非常に厳しいところだと思います。

有効求人倍率が高い業種への転職にチャレンジすると次回の転職時にはその業種の実務経験ありの状態で更に有利な立場で転職活動に望む事もでき長期的なメリットもありますから、是非一度有効求人倍率の高い業種への転職も検討してみてはいかがでしょうか?

まとめ:仕事選びは慎重に戦略を練って行動してみましょう

仕事選びに失敗して納得のいかない仕事を続けるのは精神衛生上良くありませんし、仕事にこだわりが無いからと何も考えずに案件を選んだ結果、同じ様な仕事なのに時給が100円も違うなんてこともあるでしょう。

仕事は生活する上で非常に多くの時間を割く事柄です。

ちょっとした事があなたにとって大きな損になってしまうことも少なくありません。

是非慎重に考えて担当者としっかり相談しながら派遣先を選んでみてはいかがでしょうか?

きっとあなたにとって最適な求人案件が見つかるはずです。