〇〇さん、実は〇〇部で人が足りないんだけど、部署の移動とかってどうかな?
スキル的にも今いる部署より良いものが身につくと思うんだけど、、、

派遣元から突然部署の移動を打診されたり、派遣先から他の仕事に興味はないか面談があった経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか?

実は派遣先の人員の問題や、契約期間、労働者派遣法の問題など色々な原因で部署移動の打診がなされることがあります。

今回は派遣社員の部署移動について解説していきます。

派遣社員に部署移動なんてあるの?あるとしたらどんな時?


頻繁にあるわけではありませんが、同じ派遣先の違い部署に移動しないかという相談を派遣先や派遣元担当者から受けることは確かにあります。

筆者が派遣社員だった時、も部署移動の経験がありました。

私の場合は、当時ウェブページを制作する部門で仕事をしていたのですが、システム開発をする部門の人員が急遽不足してしまい、入社時の面談で元々システム開発に興味があるということを話していたのを当時の派遣先責任者が覚えていて部署移動の打診をもらったという経験があります。

決して頻繁に起こることではありませんが、実は同じ派遣先の違う部署に移らないかという話は実際にあるのです。

ただ筆者が経験した部署移動以外にも派遣社員が部署移動を打診される時の理由がいくつかあります。

派遣社員が部署移動をする理由を簡単に分けると以下のようなケースが考えられます。

  • 派遣期間が3年を過ぎようとした時
  • 別部署で急遽人員が必要になった時
  • 何かしらの理由でその派遣社員がその部署では受け入れられなくなった時

派遣期間が3年を過ぎようとした時

派遣社員には3年ルールというものが存在しています。

これは労働者派遣法という法律で定められたルールで派遣社員を同一の派遣先へ3年を超えて働く場合

  • 派遣先が直接雇用をする
  • 派遣元が無期雇用派遣に切り替える

というどちらかの方法を取らなければいけなくて、この2つのどちらかの方法を取れないのであれば契約は満了し、他の派遣先へ行くなど転職しなくてはいけなくなります。

しかし、3年を超えての3年は同じ部署での話で部署が変わるとこの3年がリセットされます。

派遣先全体が人手不足で3年が経過しようとしている派遣スタッフが優秀な方で他の部署でぜひ働いて欲しいと派遣先の人が評価する場合は部署を移動するという話を貰う事があります。

なお、この場合は相手側からあなたを名指しで指名しているのとほとんど同じ様な状況なので賃上げ交渉をしてみるチャンスでもあります。

派遣元担当者に無理のない程度で時給をあげる交渉をしてくれないかと提案してみると意外と50円~100円程度なら時給が上がることもありえるので、3年を超えそうになった時に部署移動の打診をもらった時は一度試してみてはいかがでしょうか?

別部署で急遽人員が必要になった時

これは私が経験したタイプの部署移動です。

他の部署で急遽人手が必要になったが新しい人材派遣の依頼を出すより、今いるスタッフの中から適性がありそうな人を移動させてしまった方が早く、業務に穴が開かないという時に部署移動の打診があります。

このタイプはあなたが今勤めている部署にある程度余裕があり、尚且つあなた自身が新しい部署に適しているという条件も合わさって初めて起こることなので非常に稀なケースと言えると思います。

何かしらの理由でその派遣社員がその部署では受け入れられなくなった時

これは、コミュニケーションがうまく取れなかったり、何らかの理由であなたが今の職場に打ち解ける事ができず今の職場では受け入れられないがスキルが優秀で他の部署でもうちの会社に残って欲しいという場合です。

こちらも中々ないケースと言えるでしょう。

いまの派遣先が気に入っているなら部署移動もあり


例えば上記理由でもいいですし以外でもいいのですが、あなたが今の派遣先企業の他の部署に移らないかという打診を受けた時、その部署というよりその会社が好きでこの会社で働いていたいと思っていたり、賃金交渉等がうまくいったなら部署を移動して同じ派遣先企業で継続して働くことは全然悪いことではありません。

上で説明した通り多くの場合、派遣先の部署移動の打診があった場合、それは派遣先の責任者があなたのスキルや人となりを評価してのことで誇っていい事でしょう。

今と違う環境に移動させられると思って島流しの様な印象を受け

何かまずいことでもしたかな。。。
気まずいしそれなら転職しようかな。。。

とマイナスに考える必要はありません。

それに転職活動の手間も省けて労働者側にもメリットがあります。

他に働きたい会社があったり、異動先の部署で行う職務が自分のしたくないものであったなら当然断ってしまっても全く問題ありませんが、そうでないのなら移動の打診を受けて他の部署で仕事をするという選択肢も全然ありだと思います。

部署移動の理由を聞いて部署を移動しなくても同じ会社で続けられるか確認を

部署の移動を打診された際は検討材料として移動しなくても同じ会社でそのまま働けるのか確認しましょう。

ほとんどの場合あなたのスキルや性格を評価して他の部署への移動を打診しているはずですが、派遣法で定められている期間の問題や派遣先の人員の問題などもあり、部署移動を受け入れなければ同じ会社で継続してお仕事ができないということも起こりうるのでしっかり確認しておきましょう。

断っても継続できるかどうかわからないままでは本当に正しい判断はできないでしょうから、遠慮せず派遣元の担当者へ相談してください。

まとめ:今のあなたに最良な選択をしよう!


部署移動の話を聞いて

何で俺(私)なの?
他の人に打診してくれよ!

と思うかもしれませんが、ある意味あなたが本当にその職場で仕事をしたいか考えるきっかけにもなって良かったのかもしれません。

筆者の場合は部署移動を承諾しました。

元々異動先の部署での業務をやりたいと思っていましたし、今振り返ってもその時、移動を受け入れて良かったと思っています。

部署の移動は思わぬスキルアップにもつながる事もありますが、当然無理をしてまで移動に応じる必要はありません。

そういった人事異動がないのも派遣社員のメリットなのですから。

派遣先や派遣元に遠慮する事なく今のあなたが望んでいる職場で仕事ができるように派遣元の担当者と相談してあなたに最適な仕事を選んでください。