派遣の仕事というとき、どんな仕事をイメージするでしょうか。
普通はパソコン作業や、電話応対などの事務系の仕事を想像することが多いのではないでしょうか。
だからおのずとそういう仕事を求める人がより多く派遣で仕事を探してきたのかもしれません。
派遣の業務は労働者派遣法という法律で定められている
ところで派遣で取り扱える業務は労働者派遣法という法律で定められています。
労働者派遣法は日本では1985年に制定され翌1986年から施行
ここではじめて一般に派遣という言葉が広まりました。
この法律、初めのころは労働者保護に重点が置かれたようで、直接雇用の労働者が派遣スタッフに置き換えられる可能性が少ない13種類の業務に限って認められました。
すぐに16種類に増えましたがまだまだ限定的な運用でした。当時はニーズの高かった一般事務のスタッフなどは対象となっていませんでした。
2000年前後の規制緩和により、派遣業務は26種類に増えてオフィスで派遣社員の方を見る機会は激増したのではないでしょうか。
現在ではほとんどの業務で派遣が可能
さらに現在ではほとんどの業務で派遣が可能となり、逆に派遣で取り扱えない業務の方が限定的となっています。
ちなみに将来の展望は別にして、現状で派遣不可の業務は
- 港湾労働
- 建設業務
- 警備
- 建築士
- 弁護士
- 医療関係
などです。
こうして見てくると、派遣で働くときも直接雇用と同様にいろんな業務から選ぶことができるようになったわけで、この仕事は派遣では取り扱わないから直接雇用で探そう、そういうことは稀になってきました。
派遣は日本で深く根を張っている
こんな風に派遣という働き方は日本で深く根を張ったと言えます。多様な働き方へのニーズが高まり、それにこたえる形で発展してきた結果です。
派遣のスキルアップ・キャリアアップ
最後になりますが、スキルアップ・キャリアアップという観点からも派遣は注目されています。例えば、こんな風にスキルアップが可能です。
- 未経験貿易事務(簡単な英語使用)→貿易事務(輸入業務)→貿易事務(輸出入業務)
- 一般事務→未経験営業事務(受注発注業務)→営業事務(受注発注+伝票処理・請求書処理)→経理事務
- 飲食店接客・カフェ→レストラン(★がつくような、正装でいくお店)
このように、なりたい職種に向け、目的を持って安心して職場を変えることができるのはまさに派遣ならではの強みと言えます。