
なにそれ?
そんな働きかた初めて聞いたよ!
学生の方や最近社会復帰された方の中には『無期雇用派遣会社』という言葉に馴染みがなくなかなかイメージしづらいという人も多いのではないでしょうか?
派遣社員とはもともと期間の定めがある有期雇用契約を結んで働くものでしたがここ数年で派遣法も改正され派遣業界も様変わりしてしまいました。
と言う訳で、無期雇用派遣や改正された派遣法について解説していきましょう。
無期雇用派遣とはなにか?
無期雇用派遣とは読んで字のごとく『雇用期間に定めのない派遣』の事です。
常用型派遣の別名でもあり、反対に無期雇用の派遣は登録型派遣とも呼ばれています。勘違いされる方も多いかもしれませんが『雇用期間の定め』がないので決して半永久的に同じ派遣先で働けるわけではないので注意しましょう。
有期雇用の3年ルールからは開放されますがあくまで派遣ですので派遣先の事情により派遣の案件自体が終了することはあり得ます。
しかし、案件が終了しても派遣元との雇用は継続され雇用や収入という意味では有期雇用より安定していると言えるでしょう。
尚、一般的な有期雇用派遣と無期雇用派遣の違いを上げるなら以下のようになります。
- 雇用期間に定めがない
- 月給制を採用している会社が多い
- 昇給や賞与がある
- 3年ルールと5年ルールが適用されない
無期雇用派遣なんて初めて聞いた!怪しくない?
実はこの無期雇用派遣、2015年に生まれた新しい働き方です。
きっかけは労働者の雇用を安定させるために行われた派遣法の改正です。
この2015年の派遣法改正ではいくつかの改正が行われていますがその中に以下の様なルールが追加されるという変更が行われました。
- 別の派遣先の紹介
- 派遣先での直接雇用
- 派遣元で有期雇用から無期雇用へ変更
- その他、安定した雇用の継続を図るための措置(雇用を継続したままの教育訓練など)
これがいわゆる3年ルールで労働者の雇用を安定させるために作られたルールです。
この三年ルールの『派遣元で有期雇用から無期雇用へ変更』というルールから派遣元で無期雇用する必要が生まれ、無期雇用の派遣社員という働き方が誕生しました。
中にはこの3年ルールとは別に初めから無期雇用で派遣社員を募集している求人もあり3年経たなくても無期雇用になれる場合もあり、派遣法改正から5年がたった今少しずつ認知されてきた働き方となっています。
ですので、5年以上前に会社勤めをしている人は無期雇用派遣について知らないのは当たり前のことですし、警戒する必要もありません。
有期雇用の登録型派遣より無期雇用派遣の案件に申し込むべき?
初めの方で紹介した様に無期雇用の派遣社員は雇用に期間の定めがなく安定しており、昇給賞与もあって普通の派遣より待遇がいいのでできれば無期雇用派遣で働きたいと思う人もいるかもしれません。
ただこれは『今の状況』、『申し込める案件』、『無期雇用の雇用主』など様々な要素の影響で変わってきてしまいます。
例えばあなたが平均時給の高い業界の実務経験持っていた場合おそらく通常の登録派遣より時給が低い傾向にある無期雇用になるとお給料が大きく落ちることでしょう。
今は人手不足の時代なので派遣社員であっても働く先に困ることがないので有期雇用であっても雇用は安定しています。
そうなるとわざわざ給料の低い方法で働く意味はあまりないのではないでしょうか?
今転職市場に出ている案件とも比べる必要があります。
有期雇用派遣の場合、無期や正社員のような決まった昇給はありません。
しかし案件を切り替えるたり更新のタイミングで交渉したりすることで時給を大きく上げることが可能です。
例えば筆者も過去に有期雇用の派遣社員として働いていましたがその時は、1800円の時給からスタートして1度職場を変えその職場で更新時に交渉したことで1年後に時給2500円まで給料を上げることに成功した経験があります。
月給にすると10万円以上のお給料アップです。
私の場合は技術職の派遣だったので稀なケースかもしれませんが月給制の無期雇用や正社員でここまで時給を上げることは不可能でしょうから今より高待遇な派遣先へ申し込んで給料を上げられる可能性があるなら有期雇用の登録型派遣で働いたほうが無期雇用派遣の昇給より多くのお給料を上げることができるかもしれません。
今の自分のスキルや申し込める案件などを見て無期雇用になるか考えてみましょう
無期雇用なら派遣ではなく正社員を目指した方が簡単かも?
尚、雇用の安定に安心を覚えるし給料は下がっても無期雇用の方がいいという方は正社員を目指した方がむしろ簡単かもしれません。
初めから無期雇用の派遣は求人数が非常に少ないですし、有期雇用から無期雇用になるには3年は勤めなくてはいけません。
なので、今無期雇用になる条件を満たしていない場合は正社員を目指した方が簡単と言えるでしょう。
今無期雇用になる条件を満たしていて担当者から無期雇用に興味はないかと打診があったなら返事を一旦保留にして何社か正社員の求人に申し込みをしてその結果を待って無期雇用になる返事をしても良いと思います。
担当者に紹介予定派遣の案件につて質問してみるのも1つの手段ですね。
まとめ:無期雇用だからと安易に飛びつかないでじっくり考えよう
派遣元から無期雇用にならないかオファーを貰ったり、それらしい事を言われると自分の努力が評価されたと嬉しくなってしまい、期間の定めが無くなることを考えると給料が多少落ちても許容範囲だからと即無期雇用のオファーに答えてしまいたくなるかもしれません。
しかし、お仕事決めるということはあなたの人生にとって非常な重要な決断になると思います。
しっかり他の案件や今の待遇と比較して今の自分にはどちらがいいのか考えて自分の人生にとってプラスになる様な決断をしてほしいと思います。
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