派遣社員として派遣先会社に勤めたが「残業が多い、聞いていた条件と違う、既に辞めたい」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
入って直ぐに辞めることが可能なのか、また今後の仕事に支障がないか、不安ですよね。
結論から言うと辞めることは可能ですが、それなりにリスクを背負うことになり、派遣先と派遣元の会社に迷惑がかかります。
ここでは、なるべく「穏便に退職」できるコツを解説していきます。
辞めたいと思っているのはあなただけじゃない
正社員、派遣社員問わず仕事をしてみて初日から嫌だなと感じる人はたくさんいます。
みんな「もう少しだけ頑張ってみようかな」という気持ちで働いています。
続けていく中で、張り合いのある仕事に出会い、仕事の面白味を知り、経験を積んでいくのです。
今、ここで仕事を辞めてしまうと次に行った職場で嫌なところがあるとすぐに辞めてしまおうと考えないでしょうか?
ここでついてしまう辞め癖や、今後の生活の収入について考えてみてください。
派遣社員は短期で辞めることも考え契約期間を短い1か月で始めるところも多いです。
本来の、派遣社員の穏便な辞め方は更新時期を待つことです。まずは、よく考えてみてください。それでもなお、気持ちが変わらないようなら辞めるために記事を読み進めていってください。
やめる前にすべきごと
もしかしたら、就業前に防げていたことがあるかも知れません。
同じことを繰り返さないためにも、自分の中で整理して考えてみましょう。
1.やめたい理由をまとめよう
職場の雰囲気や業務内容は実際に働いてみないと分からないことだと思います。
自分の中でどう言ったポイントが嫌だったのか何故その職場をやめたいと思っているか言葉にしましょう。
白紙に書いてまとめてみるのをおすすめします。
仕事をやめたいと悩む原因は以下の3つが多いといわれています。
- 業務内容が難しい
- 自分と合わなさそうな人がいる
- 通勤が億劫
ここで出てきたことは本来ならば改善できるように務めなければなりません。
今後就職する時には今回の反省点を活かして就職条件を見ましょう。
そして自分の価値観を見直し、将来のビジョンを考えながら選択するようにしましょう。
2.辞めてしまう時に起きるリスク
派遣を1週間で辞めてしまうと派遣会社と派遣先会社にはもちろん、あなたにもリスクが生じます。
「派遣の仕事が紹介されにくくなる」、「収入が一時的に減る」、「仕事の幅が狭まる」と言ったことです。
それを承知の上行動しましょう。
3.一回、休んでみるのも手?
考えてもなお、気持ちがまとまらない方は1回お仕事をお休みしてみてはいかがでしょうか。
「入社してすぐに休んでもいいの?」と思いがちですが、冷静になり今後のことも踏まえて考える時間は必要です。
そこで、自分には今の環境を変えて進む必要があるのか、自分の将来のためには通らないといけない道なのか見極める必要があります。
穏便に辞める方法
ここからは穏便に仕事を辞めるための方法を説明していきます。先ほども言ったように派遣社員のベストな辞め方は更新時期に断ることなので正直、嫌な顔をされてしまうのは覚悟をしておいてください。「なるべく」「穏便」に辞める方法を解説していきます。
退社理由を固めよう
先に、辞めたい理由をまとめようと話しましたが、相当な理由でないと1週間で辞めることは難しいと言えます。
内容によりますが大概は「まだ1週間だし、もう少し頑張って。」や「こっちで改善するように努める。」と言って会社は引き止めようとします。
ですので、派遣会社に行く前にしっかりと辞めるための理由を作っていかねばなりません。自分の意見を素直に伝えたとしても、穏便にはいかない場合があるのです。
すんなり辞めるためにもある程度はちゃんとした理由を考えましょう。
よく使われる退職理由は「体調を壊してしまった」「親の介護が必要になった」といった理由が多いようです。
体調の場合は、はっきりとした病名を言わない方が良いでしょう。
なぜなら病気の診断書の提出を求められる可能性があるからです。
会社に行けない状態で病院に行っても診断されない程度が良いと思われます。
派遣会社に辞める意向を伝える
まずは、派遣会社の担当者に辞める意向を伝えます。
1番は「お話したいことがあるのでお時間を作って頂けないでしょうか。」と会う機会を作り直接担当者に伝えるのが良いのですが、会う機会がないという場合はメールや電話で伝えるのでも良いでしょう。
伝えたあと、派遣会社が辞める手続きをおこない退職が決まると必要な提出物や指示が来るのでそれに従いましょう。
次の仕事先を探す
これは退職と同時に進めましょう。
理由はどうであれ、短期間でやめた場合、今働いている派遣会社ではすぐにお仕事を紹介してもらうことは難しいと考えておいたほうがよいです。
紹介されたとしても人気のない仕事が多いという話を聞きます。
短期間で辞めてしまう場合は、派遣会社を変えることをおすすめします。
また、この機会に派遣の仕事を辞め、正社員を目指すのも1つの手です。
派遣社員の場合、条件が偏ってしまいがちですが正社員に幅を広げてみると自分に合った条件が見つけられるかもしれません。
どちらにせよ、今回の経験を活かし、同じことを繰り返さないためにも、どうすればよいのか考えるようにしましょう。
[注意] 派遣を辞める時にやってはいけないこと
辞めるということは少なからず、誰かに迷惑がかかることは確かです。
なるべくなら迷惑をかけたくないですよね。
穏便に辞めるためにも注意してもらいたいことが2つあります。
派遣先の会社に相談しない
あなたは派遣社員として派遣会社から派遣先の会社に派遣されています。
派遣先の会社に先に辞めたいと伝わると派遣会社に確認の連絡を取らなければなりません。
ですが、派遣会社に辞めたいことを相談してない場合事態が理解できず、困惑させてしまうことになります。
退職の相談は「派遣会社の担当者」に相談しましょう。
せっかく、紹介してもらったのに申し訳ないと思い自分一人で行動してしまうのはかえって迷惑になります。
派遣会社の方は退職の対応に慣れているので必ず相談してください。
何も言わずに次の日から出勤しない
いわゆる「バックレ」は社会人としておこなってはいけません。
と無断欠勤する方が中にはいます。
これは社会人としてあるまじき行為です。
何も連絡がない状態で出勤してこないとあなたの身に何かあったのではないかと会社が心配して連絡をしてきます。
何度も来る電話は精神的にもツラいですし、周りを心配させる原因になってしまうので休むなら「休みます。」と連絡しましょう。
なにもしないで逃げることはしないように注意してください。
まとめ
以上が派遣を辞める方法でした。
厳しく言ってしまいましたが「仕事がつらい」「仕事をやめたい」と感じることは決してあなたが弱い人間だからではありません。
みんな思うことです。
むしろ、いずれ辞めようと思いながら仕事を続けるよりも、早い段階で見切りをつけたほうが会社も自分にも負担が少ないと言えます。
派遣社員は仕事を選べるということがメリットでもあります。
自分が納得のいく職場を選び、(その時に今回の反省を活かして)充実した派遣生活を過ごしましょう。