パート採用の際、人事や採用担当者は履歴書の内容をチェックしますが、中でも重視されるのが志望理由です。そこで今回は、採用担当者にばっちりアピールできる志望理由の書き方を職種別にまとめました。

飲食店では接客と調理スタッフによって志望理由を書き分けよう

飲食店のパートはホールスタッフと調理スタッフの2種類あり、どちらに応募するかによって志望理由は異なります。

ホールスタッフなら「接客が好き」「お客様の笑顔が見える仕事に就きたい」など、接客に喜びを感じる性格であることをアピールしましょう。「実際にお店を利用した時、店員さんの笑顔や対応に好感を持った」など、体験談を交えてアピールするのもおすすめです。

一方、調理スタッフなら「料理が好き」という興味・関心の強さだけでなく、「地道な作業をコツコツこなしていくのが得意」など、几帳面さや根気強さを前面に押し出しましょう。調理スタッフにはより丁寧な仕事が求められるため、確実に業務をこなす姿勢が好まれます。

販売系は企業やブランドの理念・サービスに対する共感を示すのが鍵

販売系と一口にいってもいろいろなジャンルがありますので、それぞれの企業やブランドの理念・サービスにどれだけ共感しているかを示すのが重要なポイントです。

たとえばアパレルなら、応募したブランドの服飾類のコンセプトを下調べしたうえで、「デザインだけでなく生地にもこだわっているところに共感した」など、そのブランド特有の魅力に感銘を受けたことを伝えると効果的です。

一方、コンビニやスーパーといった小売店はアパレルに比べると取り扱っている商品に大きな差は見られないので、店の雰囲気や接客の仕方に好感を持ったことが志望理由だと説明した方がインパクトを与えられます。

また、コンビニやスーパーでは長く働いてくれる人を優遇するので、「長く働ける環境だと思った」という理由も有効です。

一般事務は資格アピールやスキルアップの努力を示すのが大事

一般事務は会社の業務のアシスタントやサポートを行う立場ですので、事務作業の他に社員とのコミュニケーションスキルも重視されます。

PC作業に関してはWordやExcelの資格を持っていれば積極的にアピールし、「自分のスキルを活かせる場所だと思った」といったアプローチも行えます。資格がない場合は、PCスクールに通っている、独学で資格取得を目指しているなど、スキルアップに努めていることを訴えると好印象を与えられます。

一方のコミュニケーションスキルでは、接客業や販売業の経験があれば大きな強みになります。一般事務の仕事は会社によって大差ありませんので、企業の社風や理念に共感を持ったことを熱心に伝えた方が採用面で有利になるでしょう。

エンタメ系はサービスの利用経験を踏まえ独自性に訴求するのが吉

映画やカラオケといったエンタメ系の仕事ですが、単純に映画やカラオケが好きという理由だけでは訴求力が弱いので、希望先のサービスや特徴を取り上げて志望理由を掲げるのが効果的です。

特にエンタメ系は独自性を出すためにオリジナルのサービスを提供していることが多いので、その点を志望理由と絡めるのがポイントです。たとえば「この映画館を利用したことがあり、館内の雰囲気やスタッフの対応、エンタメ性に富んだイベントに好感を持った」など。

実際にサービスを利用した経験のある人は、それが自分にどんな影響を与えたのかしっかり伝え、その仕事に自分も携わりたいと思ったことをアピールすると良いでしょう。

職種ごとのニーズに合わせて志望理由を書くのがベスト!

企業はパートの人材募集を行う際、「同じ業種の会社が複数ある中、なぜ自社を志望したのか」を非常に重視します。同業他社でも良いと思われると不採用になってしまうおそれがありますので、その会社のサービスの特徴や社風をしっかり把握し、どこに共感してパートに応募したのかをきちんと伝えると良いでしょう。

実際にその会社のサービスを利用した経験があるのなら、その点を積極的にアピールすると説得力が増し、採用担当者にインパクトを与えられます。