派遣社員として働く中で

キャリアアップとか考えてたりするのかな?
と他の派遣社員に関して考えることもあるかもしれません。
派遣社員という働き方は雇用されている会社と働く会社が別という特殊な労働条件で働いている為周りに同じ立場の本当の意味での同僚が少ない、もしくは全くいない環境で仕事をします。
他の人の考え方を聞けないというのは漠然とした不安を覚える素だと思います。
今回は派遣求人のまとめサイトのエン派遣さんが2020年1月31日(金)~2020年2月26日(水)に行なった『派遣を選ぶ理由(2020年2月調査)』を元に現在の派遣市場に関する考察を行なっていこうと思います。
この記事は現在派遣社員として働いている方は勿論、職場に派遣社員を受け入れようか考えている担当者にとっても有益なものになると思いますで、ぜひ参考までに一読していただけると嬉しいです。
労働者が派遣社員という働き方を選ぶのはどのような理由があるのか
今回のアンケートには7833名の方が回答されたそうです。
その7833名の方の『派遣のお仕事を選ぶ理由はなんですか?』に対する回答を集計したものが下記グラフの画像です。
一番多かったのが『勤務時間や勤務地などの条件を選びたい』でした。
正社員の場合、残業も多くなりがちで中にはサービス残業になってしまっている人も多くいます。
これは昨今ブラック企業が問題になっている事から労働者が可能な限り避けたいと思っている要素の1つです。
派遣社員の場合、職場と労働者の自分以外に派遣会社という企業が間に入っている関係上サービス残業が起こりにくいという構造と、契約時間以上の労働は求められない傾向にあったり正社員と違って必ずしもフルタイム勤務が求められないといった派遣社員の特徴が反映された結果となります。
勤務地に関しても派遣社員の場合は転勤や出向というものがなく自分の働きたい土地で働きたい期間、働きたい業務で関わることができるという派遣社員の特徴が派遣社員が人気の要因となっていることが伺えます。
次に多かった派遣を選ぶ理由は『アルバイトやパートより時給がいい』というものです。
ご存知の方も多いと思いますが、派遣社員の平均時給は非正規の中で一番高額となっています。
土地柄等もありますが、基本的に日本全国でアルバイトやパートより時給が高い傾向にあります。
例えばリクルートジョブズが後悔している市場データを見るとわかりやすいのですが、三大都市圏(首都圏・東海・関西)のアルバイトの平均時給は2020年4月現在1,075円となっています。
引用元:ジョブリサーチセンター
それに対して同じく三大都市圏の派遣社員の平均時給は1,607円でその差はなんと500円以上です。
引用元:ジョブリサーチセンター
この事からこれから派遣社員として働こうと思っている人は少なくともアルバイトの平均時給以上の求人案件以外には積極的に申し込むべきではないという事と、これから派遣社員を受け入れようと考えていたり派遣会社にお願いはしているけど全然人が集まらないという企業は職場のある地域のアルバイト求人の平均時給より高い金額を時給として提示しなくては他の派遣求人に労働者が流れてしまい人が集まらないということがわかります。
次に3番目に多かった理由が『派遣会社を通した方が就業チャンスが多い』でした。
これはこれから転職活動をしようと思っている人に是非とも知ってほしいことですが、派遣会社で案件を探すとき当然こちらから求人サイトを見ながら

とお願いすることもできますが、派遣会社のコーディネーターから提案を受けることが可能です。
しかも紹介された案件を断ると次から次へと新しい案件を提案してくれます。
実を言うと派遣会社を通した転職活動は他の転職活動に比べて非常に楽です。
一度派遣社員の経験をした人はこの転職の楽さに魅力を感じている人が多いと言うのがよくわかる回答でした。
もしあなたが『転職したいけどなかなか時間を作れない。。。』と悩みを抱えているのであれば一度派遣会社に登録して見るというのはいかがでしょうか?
働き方の満足度についての質問
では次に見たいのが働き方への満足度についても質問です。
この質問は『満足している』と『満足していない』の二択から選択するものになっていて全体と業種ごとに集計されています。
結果は下記のように全体の66%が満足しているとなっています。
全体的に満足していると言う人が多いようですが、全体以上の数字を出している特に満足している人が多い職種が
- 営業・販売・サービス系
- オフィスワーク・事務系
- 医療・介護・福祉・教育系
- 技術系
この4つです。
先に説明した『派遣のお仕事を選ぶ理由はなんですか?』と今回の満足度の結果を見ると。
上記の4つの職種のうち、同じ職種のアルバイトやパートと比較した時に時給が高く勤務時間に自由がきく求人案件は派遣社員にとって非常に満足度が高くなる可能性があると言えるということがわかります。
当然、職場の労働環境や人間関係なども影響してきますが、初めて派遣社員として働きたいけどどの業種で探せばいいか分からないという人はここで紹介した情報を参考に求人案件を探してみると良いかもしれません。
最近の派遣会社は労働者のイメージしていた労働環境とのギャップをなくすために就業前に職場見学をしてから最終的に派遣するかというのを決める傾向にあります。
先に紹介した条件が全てあっていたのなら積極的に職場見学に行って雰囲気を確認して良さそうな職場があればそこで働いてみるというのはいかがでしょういか?
今後も派遣社員として働きたい?
最後に『今後の働き方について当てはまるものをお答えください』という調査を見てみたいと思います。
調査結果はなんと70%の人が派遣で働きたいと答えていました。
これは正直意外な結果でした。
個人的には正社員として働きたいと考えている人も多いと思っていましたし、おそらく多くの人がそう感じていると思いますが、実際に派遣社員として働いている人はそのようには思っていなかったようです。
働き方が多様化した現代社会において正社員でなくてはいけないという考え方は少しづつ変わってきていると言えるのでしょうか?
1つ前に紹介した『働き方の満足度についての質問』の質問でも現場の仕事に満足していると回答した人が半数以上いたことからも労働層のマインドが変わってきていることが伺えます。
最も優先されるべきは『あなたの考え』が大切です。
今回の調査から派遣社員で働いているということは特に卑下する事ではなく、実際に働いている人たちもあまりコンプレックスと感じてはいないということがわかりました。
今後さらにこの傾向は強まっていくことでしょう。
もしまだ派遣社員という働き方に抵抗がある人がいるのであればそろそろ考え方をアップデートしなくてはいけないのかもしれません。