様々な種類のドライバー
ドライバーにも様々な種類がありますが、廃棄物を収集する専門のドライバーとして廃棄物収集ドライバーがいます。
世の中では、食料品や宅配便などを運搬する車が注目されており、テレビコマーシャルなどに出てくることも少なくありません。
これに対して廃棄物収集ドライバーはあまり表ざたになりません。
ですが、廃棄物収集ドライバーは、廃棄物を運搬するといった点において非常に重要な役割を果たしているのも事実です。
廃棄物収集ドライバーはどのような1日になっているか気になる人もいるでしょう。
会社によっても若干異なりますが、日勤であればたいてい朝早い時間から始まります。
早いところでは7時台から仕事が始まることもありますが、一般的には8時ぐらいから仕事が始まります。つまりその前の段階で出勤をしていなければなりません。
時間通りくることも重要ですが、少し早目に車に乗れるように準備をしておく必要があります。何らかのトラブルがあった時のために、時間に対して余裕を持っておくことが重要です。
まず、車庫を出発すると、現場に向かっていきます。
ドライバー以外に助手席に一人乗車していることが多いです。
場合によっては3人で一つのユニットを組み、廃棄物の収集を行う会社もあるでしょう。
現地に到着すれば、積み込みを行います。車庫を出る段階では空っぽだった荷台も、廃棄物を回収してからは、荷台がいっぱいになるほど積み込みます。
トラックドライバーの作業について
トラックの大きさにもよりますが、4tトラックを動かす場合であれば、バケットで5回から6回ほど詰み込むのが普通です。
積み込み作業に時間がかかってしまうと、その日の仕事に影響を与えてしまいます。
時間通り動くのが基本ですので、けがのないように正確に素早く積み込む必要があります。廃棄物の中には重たいものがありますので、無理して持ち上げて腰を痛めてしまわないように注意をする必要があるでしょう。
時間内に荷物を積み込んだら、ゲートから退場します。この時しっかりと荷台が締まっていることを確認しましょう。
たまに荷台が開きっぱなしで走行している自動車もありますが、後続車両などにぶつかってしまったときに大きな事故に発展してしまう可能性があります。
確実にカギがかけられているかを確認してから出発します。これはどれだけ忙しい時でも同じです。
処理場に到着すると、廃棄物を捨てていきます。何度も通っている人であれば間違えることはありませんが、業者の処理場と一般人が持ち込む廃棄物の処理場があります。
間違えて一般人の持ち込むほうにトラックを入れないようにしましょう。
業者によっては、この作業を一日に何度も続けることもあります。多い場合は1日十回近く往復をすることになります。
お昼になると休憩しますが、大きなトラックのため、コンビニなど大型のトラックでも駐車できるような広い場所を選ぶ必要があるでしょう。
もし会社に戻る場合は、会社に行って休憩することになるでしょう。お昼ご飯は、会社で食べることもありますが、外で食べることが多いです。
休憩は1時間ですが、閑散期であればそれ以上休むこともできますが、繁忙期であれば休憩時間が短くなることもあるでしょう。
朝の8時から始まる仕事の場合は、夕方5時ごろ終わるのが基本です。
トラックから降りたら仕事が終了ではなく、通常はその日の報告書を書くのが普通です。
その日あった出来事や仕事内容を明記していきます。
運搬物の種類について
運ぶものについては、実に様々です。その会社がどの会社と契約をしているかによって異なります。通常の家庭用のごみではなく企業が出すごみが中心になるでしょう。
重たい鉄の部品などの場合もありますが、液体なども運ぶことがあります。
重たいものに関しては、人間の力で運べないため、重機などを使うことがあります。
また、フォークリフトのようなものが付いている車があり、それを利用して荷台の上に載せます。油断をするとけがをしてしまいやすい仕事ですので、しっかりと準備を怠らないようにし、仕事の手順を正確に覚えていく必要があります。
最近は、同業者が増えていますので、仕事を選ばない会社が増えてきているのが特徴です。産廃物とは言いながら、夜逃げした人の荷物をすべて片付けたりすることがあります。とはいえ、基本的に特殊清掃などはしません。ただし特殊清掃をした後に出たごみを持ち帰ることはあるかもしれません。
どのような仕事内容になるのかは、あらかじめ面接のときに聞いておいた方がよいです。
また、事前に口コミなどで確認をしておくことも重要になるでしょう。
なぜなら、面接では都合の良いことしか言わない会社もあるからです。
給料は、平均的な仕事より若干よいこともあります。なぜかといえば、危険な仕事や重たいものを持ち上げる仕事、人がやりたがらないような産廃物を扱う仕事だからです。
単にトラックを運転することができるからドライバーを目指したいと考えていても、実は運転ばかりが仕事ではありません。
運転専門の人がいるわけではなく、運転をしながら産廃物を荷台に上げたりすることも少なくないです。