履歴書を書いて面接して・・・そこには様々なノウハウがありますしその紹介もされています。就職・求職活動は、今や自分の売り込み方の研究みたいになっています。
でも考えたらそれは採用する側の企業が何に関心があるかの裏返しです。
そこで今回はちょっと裏話的な話です。
様々な採用担当者の方に折に触れて聞いたご意見をまとめてみました。
履歴書・職務経歴書は何をみているのか?
できれば履歴書は手書きが望ましいです。業種によっては逆にPCで作成する方がいいこともありますが一般的には手書きがおすすめです。
ずばり履歴書は、どれだけ丁寧に書いているかを見ます。上手い下手ではなくて、丁寧かどうか!
写真もきちんと切ってきちんと貼っているか。一部斜めに切っていたりとか、貼付個所の枠に対して、あまっていたりはみ出ていたりとかは好ましくないですね。
つまり仕事をするときにきちんと丁寧にやる人かどうか?が履歴書でわかります。
丁寧に自分のことを伝えましょう、内容よりもこの姿勢に注目していると言ってもいいくらいです。
職務経歴書の書き方について
手書きでなくてかまいません。採用担当者はまず履歴書を見ます。
続いて職務経歴書に目を通すわけですが、たくさんの数を見ることも多くこちらはデータとしてどんどん読みたいものです。だからむしろ入力してプリントアウトされたものが望ましいですね。
さて、職務経歴書の場合はどんな点に注目するのか?
あたりまえですが、経験した仕事は何か?何ができるのか?これを一目で見たいわけです。
でも人より優れた実績と経験のある人ばかりではありませんし、むしろそういう人は少ないもの。
やったことのないことは書けませんから自分がそれにどれだけ真剣に取り組んだか。
そこが一番大事だし、企業サイド知りたいのはそこですね。
たとえば
「毎日5時間パソコンでいろんなデータを入力していました。」
という仕事であればこのまま書くと「へえ、そうですか」で終わります。
これを「様々な部署から上がって来る部署ごとのデータを仕分けしながら、それぞれのファイルに誤りなく入力していき、必ず5時間という時間内に仕上げていました」
と書くと、てきぱきと責任感をもってやっていたのだと感じます。
でも考えてみて下さい。
実はちゃんと書くとほとんどの仕事はきちんと説明できるのに、多くの人は、自分は大した仕事をやっていないとばかりに、最初のような書き方しかしません。
具体的に書くとそれだけで、企業側はそれがどれくらい大変な仕事で、どれくらいまじめに取り組んでいたか、わかってくれるものです。
そして上記の仕事であれば、多くの人は実際に時間内に間違いなく終わらせようと思って頑張っているものです。
つまり多くの人は責任感をもって仕事に取り組んでいるのです。
その辺の生な気持ちを企業側は一番知りたいのです。
ちなみに面接のときにはこういうと効果的です。
「パソコンスキルは人並みですが、責任感は人一倍あります」
そうなると職務経歴書と人柄が見事にはまって多少の経験不足は楽にカバーできることが多いものです。
面接について
面接についてもたくさんのノウハウが出回っています。
ノウハウとして伝えようとすると人間の一挙一動すべてが対象になるから大変です。
ある会社ではわざとスリッパを出さないそうです。
1.そこで自分でスリッパを取りだしはくのか
2.社員の人に声掛けしてスリッパについて聞いてはくのか
3.スリッパ無しで上がるのか
それでもって人を選ぶなんて話もあります。
この会社では2が一番好ましく、次が1番、3番の人はお断りだとか。
じゃあ、スリッパがない会社に行ったら2だと覚えてもこんなパターンをいくつ覚えないといけないのか?となります。
一般的には面接で一番みるのは、ちゃんとした人かどうかです。
目線、声の大きさ、笑顔の頻度。面接の時には笑うシーンって意外とあるものです。そこで笑わないと次のよう解釈をされます。
1.暗い人だ
2.固くて笑わなかったがまじめそうだ。
2なら合格で1なら不合格です。
ではノウハウとしては笑うところでは笑わなくてはならない!となるのか?(笑)
要は自然にふるまってくださいというのが企業側の希望です。
そもそも企業は落とそうと思って面接していません。
採用候補者の言動や挙動を何十項目にも分けて点数化するところもありますが、大きな点差になることもめったになく、最後は「で、どう思った?」というようなアナログな話になります。
結局、その会社の仕事をしたいですという気持ちが自然に現れてればいいのです。その上で企業側がよりマッチングした人を取るのでそこはテクニックではカバーできません。
逆に自然に自分を出していれば、必ずマッチングする職場が見つかります。真摯な気持ちで仕事を探していれば経験上それは間違いないところです。
もしも気になる仕事があれば、無理に良い面を作ることなくしっかりと自分の思いを伝えることを心がけましょう。