医療事務の仕事は大きく分けて受付・会計業務とレセプト業務となります。
それぞれ見ていきます。
①受付・会計
受付だけをするということはあまりないので受付・会計としております。
といっても受付が簡単かという通常の店舗とはまた意味合いが違います。
具合の悪い患者さんが来院してこられた時の受付ですから、元気よくいらっしゃいませというわけでもありませんし、だからといって暗く応対してもいけません。微笑みをもって丁寧に応対するというイメージでしょうか。人柄が勝負となる仕事かもしれません。
そして受付では、保険証の確認方法や初診であれば簡単な自己診断表に記入をお願いしたり、診察券の発行と受け渡しをするなど色々と業務が多いものです。
大きな病院であれば診察室までの案内、待合室の整理整頓もありますし、電話応対も業務です。
てきぱきと様々な業務を限られた時間でこなしていかなければなりません。
診察が終わると、カルテをもとに診療報酬点数表が決まるので、それをもとに診察料、投薬料、注射料、検査料などを算出します。その上で患者さんの自己負担金分を出して、患者さんからの支払を受けます。迅速で正確かつ患者さんに寄り添った臨機応変な対応が求められます。
②レセプト業務
医療機関が健康保険組合や国民健康保険などの被保険者(簡単に言うと患者さんですね)に請求する医療費の明細書をレセプト(診療報酬明細書)と呼びます。
レセプトには診療代や薬代など医療にかかる全ての費用が記載されています。
自己負担分は窓口で患者さん本人がその場で支払いますが、それは医療費全体の3割だったり1割だったり、残りは審査支払機関による審査を経て患者さんが加入する健康保険から支払われます。
要するに、レセプトとは医療機関が保険者へ提出する請求書というわけです。この請求と支払いこそが病院経営の根幹ともいえる最重要な仕事です。
以上が通常の病院における医療事務と呼ばれる仕事ですが、大きな病院では 入院病棟での仕事は外来と別に医療事務を雇います。
普通は病棟のナースステーションの中かすぐ横の事務室に常駐しています。
病連クラーク業務
病棟クラーク業務には以下のような業務があります。
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入退院時の受付業務
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食事伝票、処置伝票など各種伝票の管理
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カルテ・レントゲンの管理
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書類、報告事項の取り次ぎ
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回診準備、連絡調整
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入院患者のスケジュール管理(手術、検査 etc.)
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退院時のサポート
外来受付とはまた違う業務となっています。
最後に医療秘書業務についてもご紹介しておきます。
医療秘書業務
いわゆる秘書の一種ですが大きな病院の院長や医師は地域活動や学会活動など多忙を極めますので、代理業務をこなすのが役割です。
医療秘書業務の主なものは以下の通りです。
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スケジュール管理
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電話応対
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来客時の接遇
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書類の整理整頓
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海外の文献の翻訳
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学会への同行
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文献の入力作業
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研究の補助
一般的な医療事務から医療秘書まで概要を見てきましたが、ご自身の適性に応じた内容で医療事務の仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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