紹介予定派遣で契約社員の紹介は基本的に絶対断った方が良い理由!

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派遣社員で仕事を探していたら担当から

紹介予定の案件があるのですが、興味ありませんか?

と提案されて、正社員になれるの?と思って実際に案件を見てみると直接雇用は契約社員だったり、実際に派遣先で仕事を初めて6ヶ月後になっていざ直接雇用の話になると何かしら理由をつけて契約社員で雇用契約を結ぼうとしたりする企業ってありますよね。

契約社員かと悩んでいると、契約社員から正社員になる人も多いなど色々な事を言って雇用契約をするようにそそのかしてくるような担当もいます。

しかし、紹介予定派遣で入ったのなら絶対に正社員になった方がいいですし、契約社員になるのであればその企業に物凄い魅力がなければむしろ派遣の方がメリットが多かったりします。

安定を求めて紹介予定派遣で現場に入ったのであれば契約社員は避けて、確実に正社員を目指しましょう。

派遣社員と契約社員は待遇が変わらない割にデメリットが多い

派遣社員と比較した時に契約社員のメリットはほぼ無いと言ってもいいでしょう。

派遣のデメリットは基本的に

  • 正社員になりにくい
  • 3年ルールがある
  • 不景気に真っ先に契約が切られる

ということが挙げられますが、契約社員のデメリットはこれと全く同じです。

正社員になりにくい

まず正社員になりにくいという話ですが、厚生労働省が下記のような資料を公開しています。

引用元:厚生労働省

有期雇用契約をしている事業所のうち半数以上が正社員登用制度を導入していないという結果が出てしまっています。

さらに制度を導入している企業の15.9%が正社員登用をした実績がなく31%が少ないという回答をしています。

この数字を見るに契約社員になったはいいがそこから正社員にはなれなかったとなる可能性は少なくとも50%以上あると考えられるでしょう。

3年ルールがある

派遣社員には3年ルールがあります。

簡単に説明すると同じ派遣先で3年を超えて働くには派遣先と直接雇用契約を結ぶか派遣元で無期雇用契約を結ぶかしないといけないというルールです。

しかし、現状多くの場合で上記のような契約の変更は行われず雇い止めという形で契約を満了して他の派遣先を紹介されるようになり、これが派遣社員にとって大きなデメリットと言われています。

実は契約社員にもこれと似たような制度で5年ルールというのがあります。

5年ルールは派遣社員と契約社員両方に適応されている制度ですが、これは5年を超えて同一の雇用主に雇用される場合は有期契約ではなく無期契約に切り替えなくてはいけないという制度です。

ゆえに5年で雇い止めになる可能性が非常に高いです。

2年先延ばしになるだけで状況としては派遣社員と大差は無いと言えます。

なお無期は契約期間の定めが無いだけで正社員では無いということは理解しておく必要があります。

不景気に真っ先に契約が切られる

不景気で切られる筆頭はやはり派遣社員であるというのは事実です。

しかしその次に切られるのは契約社員ですし、契約期間中に切られなくてもいつでも契約満了を理由に雇い止めが可能な雇用条件なのでその人の能力によっては真っ先に切られてしまうリスクもあり、クビに関しても派遣社員と違いはあまり無いと言えるでしょう。

逆に派遣社員のメリットが契約社員には無い

デメリットは派遣社員、契約社員ともに同じような感じということはわかりましたが、逆に派遣社員のメリットは契約社員になることで全て消えてしまいます。

派遣社員のメリットは例えばこんな感じです。

  • 賃金交渉がしやすい
  • トラブルにあった際担当に相談できる
  • 退職時に今の職場の実績を元に次の派遣先を探せる

このメリットが派遣から契約社員になると全て無くなります。

賃金交渉がしやすい

派遣社員の場合は自分と派遣先の間に派遣元の担当者が入ってくれます。

派遣元は私達の単価が上がれば上がるほど利益が上がるので派遣社員の時給を挙げたいという希望に対してそれなりに協力してあの手この手で賃上げ交渉をしてくれるでしょう。

しかし契約社員になるとそれができなくなってしまいます。

トラブルにあった際担当に相談できる

パワハラやセクハラ、その他トラブルに巻き込まれた時、社外の人間である派遣元の担当者に相談することができます。

担当者のできることにも限度はありますが、それなりの証拠と覚悟があれば社内で立場の弱い人が戦うよりそれなりのことができるでしょう。

そもそもですが、派遣社員は派遣元社員からして見ると社外の人間です。

社外の人間に対して法人間の問題に発展しかねないリスクを冒してまでパワハラやセクハラはしない方が良いという抑止力にもなってくれます。

退職時に今の職場の実績を元に次の派遣先を探せる

契約社員の場合は退職すると自分で他の就職先を探さなくてはいけませんし、今働いている会社での実績などは当然持ち込むことができません。

しかし、派遣社員の場合、派遣元の会社が前回の派遣先での実績などをアピールして紹介してくれます。

当事者ではなく第三者の評価で転職活動ができるというのは非常に有利だと言えます。

派遣社員から契約社員になるメリットはほとんどない

ここまで説明してきたように、派遣社員から契約社員になるメリットはほぼ無いと言えるでしょう。

これは派遣社員が契約社員より優れているという訳ではなく、派遣社員と契約社員はそこまで変わらないという点でわざわざ契約を変える必要性がないというものです。

折角紹介予定派遣で現場に入るのであればしっかり正社員になれるのか前もって調べてから派遣として契約することを強くお勧めします。

もし正社員雇用前提で紹介予定派遣として入ったのに契約社員でと言われた場合は残念ですが、きっぱりと断って次の案件を探しましょう。

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