業務内容の不一致・人間関係など辞めたい理由を整理してみよう

仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれ。まずは派遣の仕事を辞めたいと思った理由を挙げてみましょう。

・もっと条件の良い企業を見つけたから、そこに入りたい
・職場の雰囲気が悪く、人間関係が上手くいかない
・聞いていた仕事内容と違う仕事をさせられている

などの理由が多いようです。[注1]

自分がどんなことで辞めたいと思っているのか考えることで、辞めずに済む糸口も見つかるかもしれません。また、体調を崩したなどの理由であれば、早急に対処しなくていけません。
辞めたい理由が派遣先の会社にあるのか、自己都合なのか明確にすることが大切です。

[注1]自身のモチベーションアップのために会社に求めること: 1位 インセンティブ報酬、2位 長期契約 人材紹介会社ロバート・ウォルターズが「ホワイトカラー契約・派遣社員の職務実態」を調査|Dream News
https://www.dreamnews.jp/press/0000188271/

些細な不満でも派遣元の担当に相談しよう

辞めたい理由が明確になったら、次に派遣元の担当に相談しましょう。
日ごろの不満や不安に思うことがある場合でも、不満が蓄積される前に相談することで、早めに対処できる場合もあります。そうなれば、退職まで検討せずに済むでしょう。

また、派遣会社は派遣先で働いているわけではないので、内情を伝えることでコンプライアンス違反などが判明することもあります。
派遣会社が知らなかったことも沢山あるので、どんな些細なことでも、気になることがあれば相談するようにしましょう。

派遣先に相談することがNGな理由

毎日仕事で顔を合わせている派遣先の社員に相談しやすかったり、上司に退職したいことを伝えやすかったりする場合もあるはずです。
しかし、派遣会社は派遣先と勤務期間などの契約を締結して社員を派遣しているため、派遣社員が勝手に退職を伝えると、契約違反になりかねないのです。

派遣先の上司に相談や退職を伝えても、すぐに派遣会社へ連絡が入るでしょう。派遣元の担当は困惑しますし、派遣先に迷惑をかけているということで謝罪も必要となります。
派遣会社と派遣先に迷惑を掛けてしまうことになるため、退職を検討したら必ず派遣会社に相談すると覚えておきましょう。

虚偽の退職理由は自分のデメリットに!素直に理由を話そう

契約満了前に退職を検討した時に、本当の理由が恥ずかしくて話せない人もいるでしょう。また、営業担当に引き留められる可能性も大いにあります。
退職を検討したなら、ある程度の覚悟は必要です。引き留められたり、先延ばしにされるようなことがあっても、きっぱりと「辞めたい」ということを告げましょう。

引き留めがしつこいからと嘘の理由で退職することはおすすめしません。
病気になったと伝えても診断書を求められてしまうなど、後々自分の首を絞めてしまう事態を引き起こす可能性があります。虚偽で退職したことで、手間や時間など余計にかかってしまうのです。
契約満了前でも素直に退職の理由を伝えることで、次に紹介してもらえる会社を考慮してもらうことができるでしょう。辞めたい理由は、しっかりと整理して派遣元の担当に伝えることが大切です。

次回契約更新の1ヶ月前には書面で伝えよう

派遣元の担当に相談しても解決できず、どうしても辞めたいのであれば早めに伝えるようにしましょう。
原則としては契約期間前に退職できません。とはいえ、派遣会社の合意があれば契約期間満了前でも辞められます。これを「合意解約」と言います。
派遣社員の退職には退職届は不要ですが、口頭では言った・言わないなどのトラブルになる場合もあるので、書面として提出するほうが確実でしょう。

また、早めに伝えることで次の人を探す時間や引き継ぎを行う時間など充分に設けることができ、円満退職に繋がりやすくなります。
ベストなタイミングは契約更新の1ヶ月前です。しかし、派遣会社によっては退職申し出の期限を設けているところもあるので、必ず確認しておきましょう。

辞めたいと考えたときに注意したいこと

派遣会社が辞めさせてくれない、どうしても働くのが限界ですぐにでも辞めたいと思っても、突然やめることは避けましょう。社会人としての最低限のマナーを守ることが基本です。
辞めることが決まっているから自分には関係ないという気持ちは抑え、仕事として最後までやり抜きましょう。去り際は綺麗にして終えてくださいね。