前回のフレンチ・イタリアンの調理の仕事に続いて、今回は和食割烹の調理補助のお仕事です。
日本料理店、割烹と聞くと、フランス料理同様に敷居が高く、仕事も難しいと感じる方も多いかもしれません。
全体的に高級なイメージでとっつきにくく感じるかもしれません。
ここで仕事の内容についてご紹介していきます。
たとえば、仕事着としての和装の着付けや和食ならではの所作などについてもちゃんと教えてもらえますから心配いりません。
それにフレンチやイタリアンよりは、日本のものですから、馴染み深く、なんとなく知っていたりすることも多いはずです。
具体的な仕事内容はフレンチ.イタリアンと同様に調理の各段階でのサポート業務が多いのですが、その中に和食ならではの作業がたくさん入って来ます。
和食のサポート業務例
具体的な例を見てみます。
・食材の仕込み
・包丁で食材のカット
・漬物の盛り付け
・ご飯を炊く。この中には土鍋で炊くというのもあります。
・天ぷらを揚げる、
・魚を焼く
等々
中には洋食にはなくて和食にだけあるものもありますね。
シンプルな作業の中にやる人の技量が要求されるものもあるようです。
どれか一つでも極めて行けば、キャリアアップに繋がります。
割烹料理店での働き方
仕事を始める時はたいていの場合、スキルや経験に合わせた作業から始まりますから、ほぼ経験ゼロでもお店が必要とすれば採用になります。
料理長や先輩スタッフがついてくれて手厚いサポートの中で仕事を覚えていくことになります。
徐々にスキルが上がっていけば、仕事もよりやりがいのある、少しずつ業務がステップアップしていき、最後は料理長と一緒に新メニューの考案にもチャレンジするというような展開も、お店によっては現実のものとなるかもしれません。
仕事のスタート時点で、すでにある程度の経験がある人については最初からスキルアップを目指して働きましょう。
仕事をしながら料理の腕を上げようと思う人は、補助的な仕事をこなしつつも、特に個人店であればお店の味の作り方を教えてもらえる機会もあります。
また小型店ならまずカウンターキッチンがありますので、お客さまとの距離が近くいろんな会話をしたり、料理の感想をもらえたり楽しみながら働けます。
逆に大型店であれば料理に専念できる環境になっています。
ホール担当と調理担当が分かれていることがほとんどですし、調理場においても洗い場専属スタッフが揃っていたりするので、業務に専念できる環境が用意されています。
シフトなどはおおむね予定通りですし、公私のけじめをつけながら仕事をするなら大型店がいいかもしれません。
いずれにしても和食の調理に関心がある人は、自分は小型店と大型店のどちらに向いているかなど考えて探すとよいでしょう。また求人に関して情報が豊富にそろった派遣会社などに聞いてみるのもよいですね。
割烹についての一口知識
*最後に割烹についての一口知識をご紹介しますね。
聞きなれた言葉ですが意外と意味を知る人は少ないようです。
割烹の「割」は包丁で切ることを意味し、「烹」は火を使って調理をすることです。
そうするとたいていの料理は割烹になりそうですが、少し違います。
おおむね、割烹というのは会席料理、懐石料理、精進料理の総称として使われています。
江戸時代には江戸の料理に対して、上方の料理を「割烹」と呼んだことから、やがて高級和食料理が割烹と呼ばれるようになったとのことです。
現代ではそんな流れから比較的高級な和食を提供する料理店を指すようです。